お客様から風邪薬の常備薬の相談を受けたが、すでに発熱の予感がして鼻水があるとのことから、『葛根湯』を勧めてお買い上げいただいた。
「早めのパブロン」とか「早めのルル」という宣伝文句があるが、現代薬は予防的に早め早めに飲むという使い方はできない処方の物が多く、症状が明確になってから使わないと、かえって体の負担になってしまう。
また、発熱や咳などの風邪の症状がいっぺんに全部現れるというのは案外と少ないので、総合風邪薬を一つだけ置いておくよりは、鎮痛剤と鼻炎薬と咳止めの薬をバラバラに備えておいて症状に合わせて使うのが良いことをお話しした。
夫婦のお客様から、『新アペテート整腸薬』に入っているのは乳酸菌かと質問され、その通りであることと、乳酸菌というのは牛乳などの乳製品とは関係無く、代謝により乳酸を生産する細菌類の総称であることを説明した。
かつては筋肉疲労の原因と考えられていた乳酸だが、近年の研究では心臓の心筋などのエネルギーとして活用されていることが分かってきている。
そして一部を除いて乳酸菌は胃酸に弱いため、納豆菌を加えることで腸内で乳酸菌を育て直すことをお話しした。
ただ、乳酸菌が体に良いと言っても相性があって、外から入ってくる菌は体にとっては初めは敵だから仲良くなるまでの期間が必要で、一番良いのは家に居付きの菌であることを考えると、「糠漬けの乳酸菌には敵わない」という話を製薬メーカーの研究員さんから聞いたことがある。
また、乳酸菌が活動しやすくするためには、下半身に厚着をしてお腹周りを温めるのが良いことを伝えた。