ダイエットを目的にした防風通聖散の使用は、3ヶ月以上は飲み続ける必要があるかも

 お客様から喉の痛みの相談を受けたので『ペラックT』を案内したところ、発熱する気がすると言われ、「すぐ効くのを」と注文されたため、『ルルアタックEX』を勧めたところ、『ゼナジンジャー』と一緒に購入された。
 ところが帰る段になって、「これから飲み会」と言われた。
 喉の炎症というのは、そのまま繋がっている食道や胃にまで広がっている可能性があるし、消化にもエネルギーを必要とするから、体力を温存するためにも食事は控えたほうが良いくらいなのに。
 お客様には、事前に温かい物を飲んで胃に準備運動をさせておくように伝えたけれど。

 お客様から『ナイシトール』(防風通聖散)について質問され、便秘はしていないというため、適応しないことを説明し『防已黄耆湯』も紹介してみた。
 『防已黄耆湯』は水分代謝を改善する漢方薬で、筋肉が柔らかく色白のタイプの人に適応するのだが、食欲を落抑える効果を期待して使うこともある。
 お客様は会社の検診で内臓脂肪を指摘されたようだけれど、本格的な運用には3ヶ月以上は飲み続ける必要があることを伝えると、本日はお帰りになった。
 私が以前に見たことのある『防風通聖散』の治験データでは、飲み始めて2ヶ月目までには目立った体重の変化は無く、3ヶ月目から急速に変化が現れるというものだったし、元々は風邪に使う漢方薬だったことから考えても、ダイエットを目的として販売されているのが不思議なくらい。
 だから便秘をしているかどうかというのは、適応を見定めるうえで重要な点である。
 またお客様には小容量のお試し版は、効くかどうかではなく、服用して体調に不具合が起きないかどうかを確かめるものであることを説明し、もし本格的に使いたいのであれば自己判断せずに、漢方薬に詳しい病院を受診するように勧めて、近くの病院を紹介しておいた。

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