薬のテレビCMでは情報不足のはずなのに、テレビCMで選ばれる不思議

 常連のお客様から、成人の息子さんの風邪の相談を受けたのだけれど、主訴は体のだるさとのことで、他に症状は無いのに『パブロンゴールドA』を飲んだというため、服用を中止するようお話しして『柴胡桂枝湯』を勧めたところ、購入された。
 食欲はあるそうだが、エネルギーを欲しい脳に騙されては駄目なので、消化に良い食事に切り替えるか量を控え、栄養ドリンクを使うのならばノンカフェインをと伝えると『ヒストミンゴールド液プラス』も一緒にお買い上げいただいた。
 お客様が、薬の中身が分からないからテレビCMで選ぶことが多いというため、相談してもらうのが一番ということと、相談してもらえるとこちらも勉強になるので助かりますと伝えた。

 やや高齢のお客様が、『のどスプレー』と『ヴィックスドロップ』をレジに持ってきたので、両方とも消毒系であり抗炎症の薬が別にあることを伝えると、一旦両方を取りやめとなり、アズレン製剤のスプレーのみ購入された。
 お客様には、薬を買うときにはまず店員を捕まえて相談してみるように勧めた。
 分からないのに、相談しないで何を基準に選んでいるのか、本当に不思議。
 いや、さっきのお客様はテレビCMと言ってたけど。
 でもテレビCMには、薬を使い分ける参考になる情報なんて入っていないから、やっぱり謎である。

 

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