成人の親子のお客様が鎮痛剤の棚を見ていて『バファリンプレミアム』を手にしていたが、声をかけてみたところ二日酔いに使うというため『アルピタン』(五苓散)を紹介すると変更になった。
他に酔い止め薬を相談され、船に乗るというので眠くなりやすい物として『トラベルミン』を案内し、一緒に購入を決められた。
船や飛行機での乗り物酔い対策を漢方薬で考えた場合には、空間失調に用いる『苓桂朮甘湯』が候補となる。
なお、吐き気の方が強く出る場合には、さっきの『五苓散』の方が向いている。
他に下痢止めも求められ、以前に使った物が喉が渇いたとのことから、おそらくはロートエキスの副作用と考えられることをお話し、『ロペラマックサット』と『ワカ末止瀉薬』を紹介して前者をお買い上げいただいた。
それから、お客様には腸が冷たい物を受け付けないので、食事は温かい物を摂って早めに胃を軽くし、乗ってからは冷たい物を少しずつ飲んで、わざと胃の働きを悪くして吐こうとする力を弱める方法を教えた。
また、二日酔い対策には飲酒する前に水分を摂っておくことと、食事においては刺身のツマの大根と揚げ物についてくるキャベツを食べるよう勧めた。
どちらも、胃薬として働いてくれるからだ。
ところがお会計した後に、病院で処方された薬があると話され、現物を持ち歩いていたので調べてみたところ鎮痛剤で、今の二日酔いの症状が副作用の可能性もあることを伝えた。
どーして先に話してくれなかったのか(;´Д`)
お客様から胃薬の棚を尋ねられ売り場を案内したところ、『大正漢方胃腸薬』と『太田漢方胃腸薬2』と『セルベール』を比較していたためヒアリングすると、ストレスが思い当たるとのことだった。
そこで、『爽和々』と『半夏瀉心湯』も加えて説明すると、朝方に胃痛がする他に夜息苦しいというので『半夏厚朴湯』を紹介したところ、『太田漢方胃腸薬2』と一緒に購入された。
お客様は病院で処方された薬があり、その内容を覚えていないというので、お薬手帳を持ち歩くにお願いした。
今回も、処方されている薬が後出して困る。
いや、私の方で最初に訊けば良いんですが。
最初に別な話題から入ると、尋ねるタイミングを失してしまうんだよねぇ。
いや、言い訳ですが。
ちなみに、胃薬については同人誌『登録販売者から一言』の参の巻「ホントは難しい胃薬の選び方」で取り上げているので、よろしければ参考にしてみて下さいな。