お客様が『ファイチ』購入されるさいにヒアリングすると、検診で貧血について要観察になったとのことだった。
一口に貧血と云っても鉄不足だけとは限らず、鉄不足の場合は落ちるような感覚になりやすく、疲労を伴う場合には血流の不順、天井が回るような場合には水分代謝の異常、雲の上を歩いているようにフワフワするなら高血圧、そして人間の体は機械ではないから、これらが複合的に現れることもある。
お客様は、落ちる感覚というほどではないというため、血流の不順により摂った栄養の巡りが悪い可能性をお話して『人参養栄湯』も紹介してみた。
水分代謝の異常なら『苓桂朮甘湯』が、高血圧には『釣藤散』や、より直接的な名前の『七物降下湯』が候補となる。
特に、「貧血のような症状」と高血圧はイメージが結びつかないだけに、見逃されがち。
漫画やドラマなどで、朝起きられないのを「低血圧だから」というのは、作家が良く分からないままセリフにしたか、実は作者は知っているけど言い訳するキャラクターの性格付けに使っているだけだから、勘違いしないようにお気をつけ下さい。
すると、他にもシミが気になるとのことで『ハイチオールC』を1ヶ月ほど使ってはやめてしまうようというお話から、長期連用が必要と伝えたうえで専門家の意見を聞くために皮膚科を受診してみることも勧めた。
お客様からは、「詳しくて助かった」と言ってもらえた。
お客様が『ルルアタックNX』をレジに持ってきたけれど、主訴は鼻水と喉のイガイガで咳は無いというため、鼻炎薬が喉の面倒も見てくれることをお話しして勧めたところ、『パブロン鼻炎カプセルSα』に変更となった。
ただ、鼻水が出るというのは内臓が冷えてると考えられ、また喉のイガイガはそれに反して胃炎を起こしていることも想定されるため、スープなどのように温かくあまり噛まずに済む食事をするよう伝えた。