お客様が『OS-1』を買いにいらして、他の経口補水液と売り場を分けている理由を質問されたので、カリウムやマグネシウムの他にリンも入っているため、発熱時か熱中症の症状が見られる時以外に常用すると、腎臓への負担が大きくなって健康を害することがあるからと説明した。
また、パッケージには「医師、薬剤師、管理薬剤師」の指導のもとで飲むようにとの注意書きがある。
自己判断で飲んでは駄目なんである。
つまり予防的に飲む物ではないのだが、そういう目的で毎日飲もうとする人もいるので、同じ人が繰り返し、あるいは大量に購入しないかを注意しておくために、売り場を分けるよう保健所から指導されている。
また、スポーツ飲料とされている『ポカリスエット』と『アクエリアス』も微妙に内容が異なっていて、前者の方は普段から運動している人向け、後者の方はあまり体を体を動かさない人に適しているとされている。
お客様から『葛根湯』の液剤の在庫がもっとないか尋ねられたが、『葛根湯』は短期的に使う物で、なおかつ上半身を温めるから喉が痛い時や咳がある時、そして発熱してからでは使えないこと、さらに早め早めの服用が効果的だから、持ち歩きにくい液剤より錠剤や顆粒の方が良いと考えることをお話しした。
それに液剤だと、1日分で錠剤や顆粒の数日分の価格だから、費用面で考えるとモッタイナイ。
そしてお客様には、発熱した時には『麻黄湯』に乗り換えて、疲労している時や熱が下がってから使う『柴胡桂枝湯』も紹介した。
すると今回は顆粒タイプの『葛根湯』を購入され、「早め早めですね」とおっしゃられたので、「その通りです」と答えた。
ちなみに、『葛根湯』と反対に上半身を冷やして風邪の初期に対応する物として『銀翹散』があるので、両方を常備しておくのもオススメ。