薬の年齢制限が変更になることもあるので注意! 症状の程度によっては使わないという選択も

 お客様から『新ジキニン顆粒』を求められたけれど、子供は9歳だそうなので、ジヒドロコデインの年齢制限が12歳以上に引き上げられたことを説明した。
 そもそも、主訴は鼻水と少し咳があるだけで、家に咳止めシロップはあるというため、成分によっては咳止め薬は鼻水にも効果が期待できることと、体を温めるだけで治る可能性が高いため、温かい物を飲ませてお風呂に入り、下半身に厚着をするよう勧めると、お帰りになった。
 ただ、このジヒドロコデインが副作用を起こしたという症例は日本では報告されておらず、アメリカだけの話。
 アメリカでは、結構無茶な薬の飲み方を平気でする人が多いそうだから、子供にも安易に飲ませていたのではないかと思われる。
 ハリウッド映画なんかで、鎮痛剤のアスピリンをお菓子でも食べるかのようにボリボリと噛んんで飲んでいるシーンを観たことのある人もいるはず。

 お客様が、レジに『パブロンSα』を持ってきたので、鼻風邪か尋ねたところ、常備薬にして予防用に使うというため、現代薬は症状が起きていない段階では使えないことを説明し、症状がハッキリしないうちから服用するのが効果的な『葛根湯』を提案したところ、変更になった。
 また『葛根湯』は、それこそ早め早めに飲むのが良いので家に置いておくよりも持ち歩いて出先で変だなと思ったら、すぐに飲むように勧めた。
 それから、総合風邪薬は似たような処方が多いとはいえ、それぞれに傾向が違うから症状に合わせて選んだ方が良いことを伝えた。
 私としては、総合風邪薬を使うより、解熱鎮痛剤と鼻炎薬と咳止め薬をバラバラに保持しておいて、その時に一番苦しいと感じる症状にターゲットを絞る方法がイチ推し。
 何故なら、体への負担を減らし、副作用が発現した場合に原因を特定しやすいから。

以下の記事も読まれています。


 
登録販売者から一言 壱の巻 登録販売者から一言 肆の巻「おくすり手帳と個人情報の使い方」 市販薬購入前チェックシート