やや高齢のお客様が、『ウオノメコロリ』と『イボコロリ』で迷ってる様子だったので、絆創膏タイプは同じ処方で液剤は『ウオノメコロリ』の方に皮膚を柔らかくする成分が足してあることを説明した。
基本的にやってることはどちらも同じで、表面の皮膚を早く腐らせて新しい皮膚が作られるように促す。
ただ人間の皮膚は表皮の薄い膜が入れ替わるだけでも4週間はかかるので、芯があるウオノメの場合は、先に病院を受診して状態を確かめた方が良い。
今回のお客様は、『ウオノメコロリ』の絆創膏タイプを購入された。
親子と思われる女性二人組のお客様がいらして、「目の充血」や「栄養ドリンク」という会話が聞こえたので、相談してもらいやすいようにと思って「いらっしゃいませ」と近くを通り過ぎてみたら、閉店の追い出しと勘違いされてしまった模様(^_^;)
お客様自身が急いで抗菌目薬を選んでレジに持ってきたから、念のためヒアリングしたところ結膜炎の疑いがあり、適応しそうではあった。
ただ、充血を取るとしている目薬には気をつけるようにと、お話をした。
というのも、そのために入っている塩酸テトラヒドロゾリンは充血を治す訳ではなく、血管を収縮させて血流が入らないようにし、充血を目立たなくしているだけなのだ。
また長く使い続けることにより血管が硬くなるとされていて、ただでさえ細い目の血管を傷めてしまう可能性がある。
もっとも、市販の目薬を使い続けてるからといって、そんな簡単に問題が起こる訳ではないけれど、中には1時間ごとに使っているとか、症状が無くても常用しているという想定外の使い方をする患者さんもいるから、こうして注意喚起している次第。
それから今回は購入されなかったけれど、栄養ドリンクについても少しお話をした。
例として『リポビタンD『』のような低価格でタウリン系の物は、「これが終われば後は倒れるだけ」というような“最後のもうひと頑張り”とか、瞬発的な用途に適していて、“これから何かを始める”とか、「まだ終わりが見えない」という場合には『ユンケル黄帝液』のような生薬系が向いている。
というのも、生薬には即効性のある成分と遅効性の成分とがあり、それが時間差で効いてくるのだ。
だから、もし低価格の物を毎日飲んでいるというのであれば、糖分やカフェインなどの過剰摂取のことを考えると、価格の高めの物を3日に1回というように間を空けて飲んだ方が良いと考えられる。
お客様には「立ってる者は親でも使え」のように、立ってる店員は遠慮無く使って下さい、と伝えた。