高齢のお客様がスポイトを買いにいらしたので、近所にある百均のお店の方を勧めると断られたため詳しく訊いてみたところ、高齢の親に水を飲ませるのに使うとのことで衛生面が心配なようだった。
吸呑器とは別に、口を湿らすのに使いたいらしい。
また、離乳食を使おうと思っているというお話もあったので、介護職を紹介したところ、介護用の飲料をお買い上げ頂いた。
本人はカステラが好きなものの、何かを食べるのも飲むのも嫌がるとのことだった。
詳しい状況は分からないが、水分は喉の渇きに関係なく時間で定期的に与えた方が良いから、スポイトでもというのは適切な判断だと思う。
一方、食事を摂らないからと用意しないよりも、ちゃんと目の前に置くことで目と鼻に刺激を与えるのが大切なことをお話しした。
例えば食べない本人の前で自分が食事をするのを遠慮するよりも、食べ物を用意して自分も目の前で一緒に食事をするという方法も一つの介護法である。
とはいえ私も介護については素人なので、診察している医師などに相談してみるよう勧め、余計なことながら『ラストディナー』という本も紹介してみた。
さっきの、「食べなくても食事を用意しておく」というのは、この本の中に出てきた教えである。
やや高齢のお客様から『葛根湯』を求められ、喉の痛みや咳、発熱には向かないことを伝えると、喉には効いたというので、早め早めに使ったのが功を奏したと思われることをお話ししたうえで、『葛根湯』とは反対に上半身を冷やして症状を抑える『銀翹散』を紹介してみた。
今回はそのまま『葛根湯』をお買い上げ頂き、早め早めに使うためには家に置いておくよりも持ち歩くよう勧め、昼は暖かく夜寒い時期には出先で温まるためにも使えることを伝えた。
夏場ならば、出先の冷房が効きすぎて寒い時に用いるという方法もある。