お客様から、「こむら返りの薬を探してる」とスマホの画面を見せられた。
そこに写っていたのは『芍薬甘草湯』だったので案内してお買い上げいただいたうえで、夜中の水分不足に注意するようお話をした。
すると夜中のトイレが心配と言われたけれど、食事で摂りすぎた塩分を排出をするために尿意を催すことがあり、水分を摂って血中の塩分濃度を下げたほうが良いことを説明した。
それから、こむら返りを繰り返す場合は、心臓が関係することもあるので病院の受診を検討するようにとも伝えた。
脹脛(ふくらはぎ)は第二の心臓とも呼ばれていて、足に下りた血液を心臓に戻すポンプの役割を果たしているのだが、心臓に何らかの問題があると脹脛の筋肉が頑張り過ぎてしまい、こむら返りを起こすのだ。
一方、『芍薬甘草湯』の注意事項には心臓疾患が記載されているから、連用しなければならない状態であれば、やはり病院を受診した方が良いだろう。
やや高齢のお客様が『小青竜湯』を購入されるのでヒアリングしたところ、主訴は鼻水だというから、体内を温めるのは効果的。
ただ、温める力が『葛根湯』よりも強くて胃腸が虚弱な人には使えないから、『小青竜湯』が使えるのは元気な証拠とお話しした。
そして、お腹周りを温めるとさらに効果的と伝えたところ、腹巻きをしてるというため、「とても良いことです」と応じた。
お客様のお爺様は戦争を体験していて、戦後もサラシを巻いていたというお話を聞いた。
人に歴史あり。