夫婦のお客様が『アレジラスト』と『新コンタック600プラス』を比較していたので案内を申し出ると、『アレジオン』を服用していたというので『アレジラスト』と同じエピナスチン製剤であることを伝え、予防薬として用いるのが効果的なことを説明した。
例えるならば、水風船に針を刺すと割れて水浸しになったら、その掃除をするのが『新コンタック600プラス』や『パブロン鼻炎カプセルSα』などで、水風船にセロテープを貼って針を刺しても割れないようにするのがエピナスチン製剤の『アレジオン』やフェキソフェナジン製剤の『アレグラFX』である。
お客様が使っていた『アレジオン』は病院から処方された物で、あまり効果を感じられなかったというため、成分違いの『アレグラ FX』への乗り換えを提案し、今症状を軽くする方法としては『小青竜湯』の併用も勧めてみた。
というのも、『アレジオン』や『アレグラFX』は花粉と反応させないのが目的だから、すでに症状が強く出ている場合には効きにくく、だからといって『新コンタック600プラス』などを併用する訳にはいかないので、相互作用が起きないと考えられる漢方薬で補助するんである。
もしくは、点鼻薬や目薬を併用するという方法もある。
今回は『アレグラFX』を購入され、花粉症は敵味方の識別をしている腸が花粉を敵だと誤認して起きる症状のため、腸の機能が正常になれば症状も和らぐ事をお話しした。
その養生法の一つとして、入浴してお腹を温めることを勧めたところ、シャワーで過ごしているというので太い血管が通っている背中側に重点的に浴びるようにと伝えた。
また上半身は薄着をしても、お腹周りを冷やさないように下半身には厚着をしておくのも良い。
赤ん坊を連れた夫婦のお客様から、授乳中に飲める花粉症の薬を求められ『小青竜湯』を案内したところ、効能に目の痒みが書いていないことを心配されたけれど、効果としては期待できることをお話しした。
もちろん目の痒みだけが主訴だと「効きますよ」と言い切って販売することはできないが、鼻水やクシャミが主訴であれば、付随する症状も軽くなる可能性に言及しないのも変であろう。
一方、授乳に関しては服用直後だと子供が興奮する可能性も考えられるため、先に授乳してから服用するか、一時的にミルクの併用も提案すると、そろそろ離乳食を検討してるというお話だった。
また、花粉症の症状を軽減するためには、花粉を敵だと誤認して攻撃的な反応をしてしまうのが腸の機能低下が原因と考えられるので、お腹周りを温めるようにしたり消化しやすい食事を工夫したりして、腸の環境を整えるのが良いことを伝えた。
今日のところは夫婦で相談されて、購入せずにお帰りになった。