お客様が『アレグラFX』と他の鼻炎薬とで迷っている様子だったため声をかけて、効果と運用の仕方の違いを説明した。
鼻炎薬は大きく分けて、「発症させない」予防型と、「症状を抑える」対症療法型の2種類がある。
『アレグラFX』や『アレグラ』などは予防型なので、効果が発現するまでには日数がかかり、花粉の飛散状況に関係無く毎日欠かさず服用することが必要になる。
毎日服用するのは面倒だけれど、眠気を催したり内臓の機能が低下することによる口渇や便秘といった副作用が少ないという利点がある。
一方、『パブロン鼻炎カプセルSα』や『新コンタック600プラス』などは、先の副作用が現れやすい代わりに、早く効くというのが利点だ。
それからネットには、第1世代の抗ヒスタミン薬にその副作用が出やすく、第2世代は出にくいと説明しているページを見かけるが、脳に直接働きかける関係上、第2世代の中にも眠気を催したり内臓の機能を低下さやすい薬があるので注意が必要だ。
しかも、『アレグラ』のエピナスチン製剤の場合は、認可された後の実験で「眠くなりにくい」ことが分かったものの、新たにそれを記載するための治験に費用がかかるため実施せず、そのまま添付文書に「乗り物や機械類の運転操作はしないでください」の注意事項を残しているケースもあって、ややこしい。
この辺りになると、販売時に直接は教えられないから、普段から相談に訪れてくれていると、知識の一つとして雑談に混ぜてお話することもできるんだけど、という領域になる。
今回のお客様には、すでに症状が出ているようなら『パブロン鼻炎カプセルSα』などの方が良いとお話ししたところ、以前に病院から何か薬を処方されていたというのだが、内容は覚えていなかった。
そこで、症状を早く抑え、比較的眠くなりにくい物として『アルガードクイックチュアブル』を案内して、お買い上げいただいた。
お客様が帰られてから、腸の環境を整える養生法をお話しするのを忘れたことに気がついた。
どうも、アッチの話をしているとコッチの話を忘れて困る。
歳かしら(;´Д`)
お客様がレジに『アレグラFX』と同じ処方の『フェキソフェナジン』を持ってきたけれど、使うのは初めてだというため、作用と使い方の説明をした。
しかし、すでに花粉症の症状が激しく出ているというため、すぐには効かない可能性があることをお話ししたところ、以前に『ストナリニS』が効かなかったそうで、主訴は鼻水ということから、『パブロン鼻炎カプセルSα』を紹介し、購入していただいた。
『ストナリニS』の処方内容だと、鼻水への効果が少しばかり弱いんである。
まぁ、その代わりに口の中が乾きやすいという副作用は少なくて済むのだけれど。
いつでも水分補給が可能な環境であれば、口渇の副作用が出ても『パブロン鼻炎カプセルSα』の方が鼻水には効果的だろう。
要するに、『パブロン鼻炎カプセルSα』には鼻水の出口を塞いで抑える効果が高く、そのせいで口の中が乾きやすいのだ。
そういう点を薬を選ぶさいに考慮するには、やはりお客様の生活環境や仕事の状況といった情報が重要。
今回は、『パブロン鼻炎カプセルSα』をお買い上げいただき、腸の働きを助けることで症状を軽減できることをお話しした。
腸の働きを助ける必要があるのは、腸が外部からの侵入に対して敵味方の識別をしており、敵だと判断すると体が自動攻撃をするようになっているからだ。
脳が識別をしていると手遅れになりかねないから自動攻撃な訳だが、花粉を敵と誤認したままだと戦闘が長引いて体が疲労してしまい、そこから風邪に侵攻してしまうこともある。
そこで腸が正常に機能して敵味方の識別を誤らないよう、消化のに良い食事をして腸に負担をかけないとか、乳酸菌を摂取して腸内環境を整えるとか、入浴や下半身の厚着でお腹周りを温めてやることが必要となる。