お客様が『小青竜湯』の大容量を購入されるのでヒアリングしたところ、花粉症で主な症状は鼻水とクシャミだというから適応する。
同時に『小青竜湯』が合うとなれば、体の中が冷えていると考えられるので、積極的に温かい物を飲んだり、入浴を長めにして、上半身は薄着をしても下半身は厚着をしておくよう勧めた。
特にお腹周りを冷やさないことは大事で、花粉症は敵味方の識別を自動的にしている腸が花粉を敵だと誤認して攻撃してしまうことによって起こる症状だから、腸が正常に働きやすいようにするのが重要なんである。
余談だが『小青竜湯』は体の中を温める力が強いので胃への負担が大きく、胃腸の弱い人や高齢者の場合は『香蘇散』に乗り換えた方が良い。
もしくは、内蔵だけ温めるのではなく手足までも温めて血流を良くする『麻黄附子細辛湯』を使うという手も考えられる。
お客様から花粉症の相談を受け、鼻水と鼻づまりを行ったり来たりしていて、今まで薬を使ったことがないというため、予防薬となる『アレジオン』と『アレグラ FX』を紹介したうえで、すでに症状が出ていては効いてくるまで時間がかかってしまうため、早めに効く鼻炎薬を提案することにした。
ただ、現代薬は鼻づまりへの対処が苦手なため生薬と合わせた『アネトンアルメディ鼻炎錠』と、カフェインやね眠くなる成分のの入っていない漢方薬の『葛根湯加川きゅう辛夷』を案内したところ、前者を購入された。
花粉症は腸と関係があることをお話したところ、入浴はスポーツ施設で利用しているといため、スポーツをしている人は食べ過ぎに注意するようにと付け加えた。
というのも、手足の疲労回復に血流が持って行かれて内臓の働きが悪くなるのに、運動することによって消費したエネルギーを脳は回復しようとするため食欲が増進し、余計に腸に負担がかかってしまうからだ。
特に同じ内臓でも、心臓や肺は周囲の筋肉を鍛えることができても、胃腸を鍛えるというのは難しい。