お客様が大幸薬品の『正露丸』を購入されるさいにヒアリングすると、ご主人が下痢しやすいというため、ロートエキスの入ったキョクトウの『正露丸』も紹介した。
本来の『正露丸』は、食中りによる下痢を治すのが目的で、下痢は止めつつ原因となっている悪いモノを早く排泄した方が良いから、下痢をピタッと止めるような成分は入っていない。
しかし、『正露丸』を下痢止めとして使う人が多いため、胃腸の働きを低下させることにより症状を抑えるロートエキスを入れている製薬メーカーもある。
また、『正露丸』の独特の匂いをコーティングしただけと思われがちな糖衣錠は処方内容が異なり、抗炎症成分と鎮痙攣成分を抜いてあるので、シクシクするような痛みへの効果が弱いと考えられる。
なにより、腸には嗅覚や味覚があって、あの独特の匂いもまた効果の源なのだ。
同じ『正露丸』でも処方内容が異なる製品があり、目的に沿った『正露丸』を選ぶためにも、分からない場合は店頭で相談してもらいたい。
お客様のお話によると、ご主人はお腹が弱くて牛乳でお腹を壊しやすく、コーヒーに入っていてもなるという為、それは乳糖を消化する酵素を持っていないからかもとお話した。
また、脅かす訳ではないが、隠れた難病を抱えている可能性もあるので、一度は病院を受診するように勧めた。
以前に乾燥性の咳に『麦門冬湯』を案内した、やや高齢のお客様が追加を買いにいらっしゃった。
漢方薬だから遅いと思っていたそうだが、今ではご主人も使っているとのお話。
『麦門冬湯』は上半身を潤すので、咳が無くても喉に乾燥感がある時に使えることを伝えた。
また、常備薬に『コンタックかぜ総合』が家にあるそうなので、そちらは咳が激しい時に使うよう勧めた。
他に『南天のど飴』も家にあるというから、喉が痛い時というよりは息苦しい時に使うと喉を開く効果があることもお話した。