その薬の選択を、患者さん本人が本当に望むのかが分からない

 お客様が『新コンタック600プラス』と『コンタック鼻炎Z』を比較していたので案内を申し出てヒアリングしたところ、成人の娘さんが鼻水と喉の痛みを訴えているというので、喉の痛みの面倒も見てくれる前者の方が適応することを伝えたのだけれど、鼻炎の効果しか期待できない後者を購入された。
 一体どういうことなのか、私には理解できない。
 娘さんが困ることになるのでは……。
 そこで、鼻水は体内の冷えが原因と考えられるので、温かい物を積極的に飲んだり、下半身に厚着をして入浴をしっかりすれば良くなる可能性もあるため、喉の痛みには鎮痛剤が使えることをお話したところ、家に『リングルアイビー』があるというので、『コンタック鼻炎Z』とも併用できることを伝えた。
 なにしろ『コンタック鼻炎Z』だけでは、喉の面倒まで見てくれないので。
 だから『新コンタック600プラス』の方を勧めたんだけどなー(^_^;)

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 お客様が頼まれ物とのことで『パブロン鼻炎カプセルSα』を購入され、胃薬との併用に気をつけるよう伝えて下さいとお話しした。
 全てではないが、一部のミネラル成分を含んだ胃腸薬は、鼻炎薬の効き目を落としてしまう可能性があるので。
 本当は同じ鼻炎でも、鼻水と鼻づまりとでは起きていることが違うから、ちゃんと本人にヒアリングしたいんだけどねぇ。
 鼻水は内臓が冷えて起きる現象で、鼻水の出る穴を塞いでやれば止まり、現代薬はこの手の対処が得意。
 一方、鼻づまりは鼻の奥の血管が炎症して腫れて起こり、冷やしてやる必要があるのだけれど現代薬は苦手。
 そして、鎮痛剤の効能には書いていないため、鼻づまりに直接は売れないものの炎症を抑える成分であれば実は効果がある。
 でも、その目的には売れないから、熱を発散して冷やす効果の優れた生薬の入っている鼻炎薬の方が良い。
 なので、本人がその辺りを検討したうえで頼んだのかが気になるのだ。
 ちなみに、鼻水も鼻づまりも養生法は共通している。
 まず、鼻の症状は喉を通して繋がっている胃とも関係し、胃が悪くなると鼻炎を起こしやすいから、食事を消化の良い物に切り替える。
 そして、冷えた体を温めるにも体内に篭もった熱を循環させるのにも、血流を良くするのが最善なので、しっかり入浴することと、お腹周りを厚着しておく。
 お腹周りを温めれば鼻水が治まり、下半身が温まると上昇した体内の熱も降りてくるから鼻づまりさえ改善する。

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