若いお客様から『アレジオン』を求められ、以前から使っていたとのことだったが、使い方の説明を受けたことが無いというため説明して、価格の安い同じエピナスチン製剤の『アレジラスト』を紹介するとそちらを購入された。
『アレジオン』や『アレグラ』は、他の鼻炎薬が起きてしまった症状を抑えるのに対して、体が花粉に反応しないように予防するのが目的の薬なので、花粉が飛んでいない日にも欠かすこと無く、毎日服用しないと効果が消失してしまう。
また、現に症状が起きている状態では、本格的に効いてくるのに1週間くらいかかることもあり、その期間に「効かない」と思って服用をやめてしまうケースもある。
店頭で相談せずに自分で選んで購入し、説明を受ける機会を逃している人が少なくないから、私は使用経験と、説明を受けたことがあるか確認するようにしているのだけれど、声をかけられることそのものが嫌という人もいるのが対応に苦慮するところ。
あと今回のお客様に、花粉症と腸の関係や養生法のお話もしようと思ったけれど、帰るそぶりだったので深追いはしなかった。
お客様が『アレグラFX』を購入されたけれど、以前から使っているものの説明を受けたことが無いというので、花粉が飛んでいない日も欠かさずに毎日飲むのが効果的なことを説明した。
時間に余裕があるようだったから、花粉症と腸の関係についてもお話した。
腸は第二の脳とも呼ばれているように脳神経と同じ細胞が存在しており、外敵に対して常に警戒をしている。
脳は他の作業に忙しいから、腸が自動防御している訳だが、腸の機能が低下すると花粉を敵と誤認して体は攻撃態勢に入ってしまい花粉症を発症する。
それを防ぐには腸が働きやすい環境を整えるのが最善で、腸が忙しくならないように消化の良い食事に切り替え、量も控えるようにする。
さらに乳酸菌の豊富な飲み物や食べ物を積極的に摂り、乳酸菌を始めとした善玉菌が活動しやすいようお腹周りを温める。
意識的に温かい物を飲食するのはもちろん、ゆったり入浴して服装は下半身に厚着をするのが有効である。
お客様からは、「勉強になりました」と言ってもらえた。