お客様から、猫背を矯正する姿勢サポーターについて質問を受けたのだけれど、私も詳しくないので、まずは病院を受診して専門家の意見を聞くよう勧めた。
それだけではなんなので、お客様が神経質そうに見受けられたため、上を向く癖をつけるようお話した。
たとえば、溜息をつく時にも下を向いたままより、上を向いてついた方が、体にも心にも良い。
どういうことかというと、大人の頭で重さはボーリングの玉くらいあり、下を向いて溜息をつくとボーリングの玉を片手で斜めに持って支えるのと同じ負担が首にかかる事になってしまい、これは肩こりの原因にもなる。
また、人間の意識として下を向いていると本当に気持ちも下降してしまい、上を見上げて天井、できれば外で空を見る方が気持ちを上昇させることができるのだ。
あと、お客様には仰向けで横になり体の緊張と弛緩を繰り返す方法も教え、本日はお帰りになった。
この方法は、まずゆっくり息を長く吐いてから深く息を吸い、息を止めたところで手足に力を込めて緊張させ10秒ほどしたら、ゆっくり息を吐きながら力を抜いて弛緩させる。
これを5回くらい繰り返すと、神経も緩んでストレスを軽減できる。
最初に、息を吐くのがボイントである。
よく深呼吸というと最初に勢い良く息を吸ってしまう人がいるが、そうすると心拍数が上がってしまい逆効果となるので注意。
お客様からテーピングを求められヒアリングすると、ヘバーデン結節と診断されたとのことだった。
ネットで「治る」と見たそうだが、担当医は漢方薬を提案してるというため、まずはその医師を頼ってみてはどうかと勧め、本日はお帰りになった。
ヘバーデン結節は、指が変形して物が持てなくなったり、神経が圧迫されると痛みを伴うこともあり、現在のところ治療法は確立されていない。
お客様は他にサプリを何か飲んでるようだったが、その費用を治療に回した方が良いのではとお話をすると、お礼を言われた。
漢方薬では、水分代謝を改善する『防已黄耆湯』や、関節の炎症を抑える『越婢加朮湯』などが候補になるようだが、店頭では対応しきれないから、やはり病院を頼った方が良いだろう。
ネットで得た情報を個人判断で試すのは、まったくお勧めできない。