乗り物酔いを防ぐには、胃の働きを悪くすればイイ?

 雑貨を購入されたお客様から、『浅田飴』の試供品を求められ渡すさいに、薬なので舐め過ぎに気をつけるよう伝えたところ、咳より花粉で鼻水が辛いというため腸と花粉症の関係を説明し、消化に良い食事を勧めると「食品売り場で探してみます」と言って頂けた。
 なかなか花粉症だから食べ物を変えようとは思わないだろうけど、第二の脳とも云われる腸が体の防衛機構を担っていて、花粉を敵と誤認することにより過剰に攻撃してしまうのが、鼻水やクシャミに咳といった「異物を体外に排出しよう」という症状を引き起こす。
 腸が誤認してしまう原因は、腸の機能が低下したり忙しくなったりと考えられ、それこそ消化に忙しなると「何か来た?とりあえず追い返しとけ!」となってしまう訳だ。
 だから、消化のしやすい食事に切り替えて腸に暇をあげれば、誤認が減って症状も軽減するという次第。

 夫婦のお客様が来店し、『センパアトラベル1』を購入されるさいに、比較的に眠くなりやすいことを伝えると、8歳の子供の酔い止めにということだったのだけれど、家に『センパアQTキッズ』があるというので、そちらは眠くなりにくいことを説明し、使い分けをお話しした。
 例えば、必ず酔ってしまうのならいっそ眠くなった方が良いだろうし、観光などでは眠くなったらモッタイナイということである。
 またお客様には、乗り物酔いの対策として出発前の食事は温かい物を飲食するよう勧めた。
 腸は体温より低い物を受け入れないため、軽い食事にしようとサンドイッチや果物などを選んでいしまうと、温まるまで胃に長く取っておくこととなり、胃というのは上部に食べ物を貯蔵する仕組みとなっている。
 だから、温かいスープなどにした方が早く腸へと送られて胃が軽くなる。
 一方、乗ってからの飲み物は冷たい物を用意しておき、少しずつ飲んでいくのが良い。
 冷たい物を飲むと胃の働きは悪くなるので、悪くなれば吐こうとする力も弱くなる。 
 それから、人工甘味料を使っていないコカ・コーラなどを飲む方法も伝えた。
 果糖ぶどう糖などの糖分で脳が愉しい気分になり、炭酸の刺激によって吐き気を誤魔化してくれるのだ。

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