やや高齢の常連のお客様から、肩こりの相談を受けたのだが、今までなったことが無いというので、『コリホグス』と『ドキシン錠』の違いを説明して案内したところ、前者を試していただくことになった。
具体的には、『コリホグス』の方は筋肉弛緩剤で肉体的に肩こりを軽減するのに対して、『ドキシン錠』は精神面に働きかけて緊張を解くのでストレス性に向いている。
他に『独活葛根湯』を紹介したところ、仕事で下を向いているというので、頭はボーリングの玉くらいの重さがあり、それを斜めに支えるのには大変な力が必要なことをお話した。
なかなか難しいかもしれないが、やはり背を伸ばして視線を落とすように作業するのが良い。
ちなみに『独活葛根湯』は、上半身を温めて血流を良くする『葛根湯』に痛み止めとして独活(うど)を合わせた漢方薬。
「独活の大木」なんて云われるコトもあるけど、役に立つんである、風評被害なんである。
さらに、肩こりの漢方薬には『治肩背拘急方』というのもあって、市販薬では『コリッシュ』という名前で販売されている。
この漢方薬の特徴は、処方構成が胃薬に近いこと。
ストレスが胃にくると前かがみになり、首にかかる頭の重さで肩こりになるから、胃を治せば肩こりも解消するという訳だ。
やや高齢のお客様が『新ルルAゴールドDX』をレジに持ってきたけれど、主訴は咳で喉の痛みや鼻炎は無いというため、咳止めの薬を提案した。
痰が引っかかるとのことから、『ブロン錠エース』を勧めて、試していただくことになった。
同じブランドの『ブロン錠』の方は、咳をすると水様性の痰が出る場合に適している。
ただお客様の咳は一週間以上続いているというので、胃炎など内臓の熱による体内の乾燥の可能性をお話しして『麦門冬湯』も紹介し、食事は消化の良い物に切り替えるよう勧めた。
上半身を潤す咳止めの『麦門冬湯』は胃薬の処方に近く、つまりは胃を治せば咳が止まるという事でもある。