お客様から手荒れに『メディクイッククリームR』を求められたけれど品切れだったのと、手の皮が剥けていたため患部を保護する『メディクイック軟膏R』を勧めたところ、お買い上げいただいた。
軟膏はベタつくから嫌がる人がいるけれど、クリームとの違いはまさにそのベタつくことであり、ベタつくことによって服と擦れたり物を触ったりして患部が刺激を受けるのを防ぐ。
一方クリームは、人間の皮膚のバリヤーが強くて薬効成分が浸透しにくいのを、バリヤーを破るように調合されているので、特に症状が酷い患部に向いている。
だから場合によっては、患部の場所と症状によって使い分けるという方法もある。
ただ、今回のお客様の場合は患部の見た目が重い症状に見えたため、病院を受診することを勧めた。
また、手洗いをするさいに石鹸やハンドソープを使わずに、キッチンペーパーでこすり洗いする方法も提案した。
手を洗った後にキッチンペーパーで水気を取るのではなく、キッチンペーパーを使って流水でこすり洗いすることにより、汚れだけを落として肌を守る皮脂を落としすぎないようにするのだ。
お客様がお帰りになってから、『ヒビケア軟膏a』を案内するべきだったかもと思った。
サプリメントの『ヘム鉄』を手にしたお客様から目眩(めまい)の相談を受け、詳しくお話を訊くと病院を受診したことは無く、天井が回るような回転性だというため、水分代謝の異常の可能性を説明し『苓桂朮甘湯』を案内したところ、購入された。
目眩には他に、ストンと落ちるような感覚のものがあって、鉄剤が必要となるのはこのタイプである。
ただし鉄分不足とは限らず、血流の改善が必要な場合があり『人参養栄湯』も候補となる。
そして、雲の上を歩くようなフワフワとした目眩は、血圧が関係するので注意が必要なことを伝えた。
漢方薬では『七物降下湯』などが考えられるが、一度は受診しておく方が良い。
今回は水分代謝の異常が考えられるため、水分の補給をこまめにするように勧めた。
というのも腸が一度に吸収できる量は少なく、喉が渇いたときだけ飲んでいると吸収できなかった分を排泄したり、反対に余分な水分を不要な場所に溜め込んでしまうため、30分~1時間といったように時間を決めて一口程度を飲んでおくのが良い。