お客様が『ロートアルガードクイックチュアブル』と『第一三共胃腸薬プラス』をレジに持ってきて、飲み合わせについて質問を受けたので、大丈夫と答えたうえで後者は健胃剤と整腸剤の組み合わせで、無印の『第一三共胃腸薬』よりも疲れた胃腸に向いていることを説明した。
胃腸薬は処方構成が複雑で、相互に矛盾する作用の成分が入っている商品もあるため、こうして確認してもらえるのが一番である。
それこそ鼻炎薬の効き目を落としてしまうこともあるし、血圧に関わる成分や腎機能に影響する成分もあって、持病についても注意をしなければならないから、正直言うと相談されたら逃げ出したいくらい選ぶのが難しいのだ。
高齢のお客様が、テレビでヘバーデン結節の専用テープを見たとのことで同じ物を求められたけれど、商品名が分からず病院に行ったことも無いというため、使うにしても医師の指導の下でとお話すると、他のお店に探しに行くとおっしゃって帰られた。
今は痛みは無いそうだが、関節が変形して神経に触れるようになると痛くなって手術をするというケースもあるから、早めに受診するようには勧めたのだが……。
やや高齢のお客様から『小児用ジキニン』を頼まれたとのことで尋ねられたが、麻薬成分であるコデインの規制の関係により、昔と処方内容が変わっているか終売になっているはずとお話をした。
5歳のお孫さんが咳をしているそうだが、咳以外の症状があるのかは分からず、他の咳止めの検討をするよう提案すると、お帰りになった。
もう少し症状が詳しく分かれば、 当然、小児用の咳止めシロップを案内することもできるし、『五虎湯』なども提案することができるのだが、薬の銘柄が指定されていて症状が分からないというのでは、あまり下手な案内もできない。