お客様から鉄のサプリか薬をと注文され、以前は『マスチゲン』を使っていたというので、『ファイチ』も紹介した。
しかし、主訴は貧血という話だったのが、詳しく症状を確認してみると回転性の目眩(めまい)だった。
いわゆる鉄剤が必要な貧血というのは目の前が暗くなったり落ちたりするような感覚になることが多く、回転性となると水分代謝の異常が考えられ、漢方薬ならば『苓桂朮甘湯』が適応する。
また、雲の上を歩くようなフワフワした感じの時には、血圧の関係が考えられるため『釣藤散』が候補になる。
お客様は病院を受診しておらず、検診でも特に鉄不足を指摘された訳ではないというため、血流不良の場合に使う『人参養栄湯』を紹介したうえで、『苓桂朮甘湯』を勧めてみた。
貧血には鉄が良いというのはネットで検索して見つけたと言うから、ネットで検索するさいは書いている人に注意することと、体験談は個人の体験でしかないことをお話した。
普段は入浴せずシャワーを浴びるだけというため、水分を運ぶのにも体の代謝機能を上げるためにも入浴して下半身を温めた方が良いことをお話し、シャワーのみで済ませるのであれば太い血管が通っている背中側に重点的に浴びるよう勧めた。
本日は、何も購入されずお帰りになった。
高齢のお客様から、除光液とエタノールと中性洗剤をと注文されたので用途を尋ねてみたら、タールの付いた靴で事務所の絨毯を歩いてしまったそうで、同僚が掃除する方法をネットで調べたとのことだった。
しかし既にベンジンを使ったというので、それが除光液と同じ働きをする物であることをお話しして、むしろホームセンターで作業着用洗剤を購入して使った方が良いのではないかと提案したところ、お帰りになった。
うーむ、絨毯に着いたタールの汚れ落としとはまた、予想外である。