お客様から子供用の風邪シロップを求められたけれど、7歳の子供で主訴は咳だけというので、症状に合わせることを提案し『ムヒこどもせき止め』を案内したところ、お買い上げいただいた。
痰の引っかかるような咳をしてるとのことから、内臓が冷えている可能性をお話して、温かい物を積極的に飲ませるよう勧めた。
冷凍食品コーナーなど寒い場所で買い物しているお客様が連れている子供の咳の音が気になっても、声をかけづらいんだよね。
上は厚着させていても下半身が薄着で、お腹を冷やしてしまってるのが咳の原因かもしれないと思うと心配になってしまう。
若いお客様が『新コンタックかぜ総合』をレジに持ってきたけれど、喉の痛みだけで他に症状は無いというため、『ペラックT』を案内したうえで鎮痛剤を提案すると、以前に『バファリンA』を使っていたというので、それで充分とお話したところ『バファリンA』に変更となった。
喉が痛いと感じたら、患部を刺激しないためにも早い段階で食事を消化の良い物に変更するようお話した。
お客様から『ロキソニン』を求められ、薬剤師がいないため置いていないことを伝えたうえで、化学構造式の似たイブプロフェン製剤での代用をご提案したが、「ロキソニンが良い」とお帰りになった。
うーむ、リスクも伝えるべきだったかもしれない。
そもそも、なんの痛みに使っているのかも分からないし。
確かに『ロキソニン』は、痛みを伝える信号の発信と、それを受信する双方を止めるから効果的ではあるけれど、それだけに大病の兆候を覆い隠してしまう可能性があるし、連用していると胃腸の血管を細くしてしまう副作用も危惧される。
そして頭痛なら頭痛で、ズキズキするタイプの偏頭痛は胃の不具合と関係し、気持ちを落ち着かせる鎮静成分が足されている鎮痛剤が良かったり、締め付けられるタイプの肩こりと連動しているようなら鎮痛剤を使わずに上半身を温め血流を良くする『葛根湯』を選択することも考えられ、朝方に頭が重くて午後にかけて楽になるようなら血圧の影響があるかもしれず『釣藤散』が候補となる。
また生理痛ならば、鎮痛剤に内蔵の働きを抑える成分を加えた専用薬もある。
現在のところ、薬剤師のいる店舗で薬剤師の勤務時間にしか購入できない『ロキソニン』にこだわるのであれば、その特徴や自身の症状に合っているかかはもちろん、入手できない場合の代替薬の候補は検討しておいた方が良いだろう。