お客様が『葛根湯』を買いにいらして、剤形の違いを訊かれたので、錠剤や顆粒と液剤でも効果は変わらないことを説明した。
液剤の方が効き目が少し早いかもしれないが、それとて10分くらい差の話である。
むしろ気をつけなければならないのは、上半身を温めるので喉が痛むときや咳があるときには症状を激しくしてしまう可能性もあり、熱が出てからでは不要なので注意が必要だ。
熱が出て汗をかく前ならば『麻黄湯』に乗り換えて熱を散じて、汗をかいてからは体力の低下を防ぐために『柴胡桂枝湯』の出番となる。
そうお話すると、喉が痛むときに服用していて、咳にも使っていたというので、なおさら駄目なことを説明した。
そして、『葛根湯』とは反対に上半身を冷やして喉の痛みを取り除く『銀翹散』を紹介したところ、喉の乾燥感があるとのことから潤す『麦門冬湯』も案内する、と3種類を一緒に購入された。
案内した方としては嬉しいが、薬だから複雑な気持ちにもなる(^_^;)
お客様には、『葛根湯』は早め早めに使うのが効果的なので、家に置いておくよりも持ち歩いて、悪寒や軽い頭痛がしたり、出先が寒かったときなどに体を温めるのに使うよう勧めた。
お客様から、高校生の娘さんの手の汗を止める方法は無いかと相談を受けた。
ネットで見たという、「ミョウバン(硫酸アルミニウムカリウム)水を塗る」のを試したものの駄目だったという。
ああ、あれねぇ。
汗の臭いを軽減するくらいしか効果が無いんだよねぇ……。
上半身の汗が出るのを抑えるのであれば、脇の下の辺りをサラシなどで引き締めるという方法もあるのだけれど、それでは動きにくくなってしまうだろうし、掌の汗だけを止めるというものでもない。
ううむ、勉強不足で適切なアドバイスが何もできない。
残念ながらお客様には、お帰りいただくことになった。
情報がありましたら、教えて下さいませ(・o・)