乗り物酔い対策は「乗る前は温かい物を、乗ってからは冷たい物を」

 お客様が森永の『in ゼリー』の『マルチミネラル』を5歳児に飲ませていて、最近になって小児への注意書きに気がついたと心配されていたため、ただちに健康被害が出るようなことは無いので大丈夫ですが、気をつけてとお話した。
 同じシリーズの『マルチビタミン』もビタミンAが過剰摂取になる可能性があるので、注意が必要なことを付け加えた。
 小児だけでなく、妊娠の可能性のある女性も同様である。
 ビタミンは体に良いと思われがちだが、ビタミンBやCといった水溶性ビタミンは無駄な分は排泄されやすいのに対して、ビタミンAのような脂溶性ビタミンは体に貯蔵されるので摂り過ぎには注意が必要。
 5歳くらいならビタミンA単体で考えた場合、週に一回でもニンジンを食べていれば、まず健康に問題は無いと考えられる。
 お客様には、サプリメントなどの摂り方としては、普段あまり食べない物を選ぶ方法を教えると、子供が魚を食べないとのことで『DHAグミ』を案内すると『in ゼリー』の『エネルギー』と一緒に購入された。
 他に『トラベルミンチュロップ』も購入されたので、乗り物酔い対策として『コーラ』も使えることを教えた。
 ただし、カロリーゼロの物ではなく「果糖ぶどう糖液糖」や「砂糖」が入っているコーラである。
 糖分は脳を愉しくさせ、カフェインの興奮作用と相まって脳を誤魔化すのと、炭酸の刺激が吐き気を抑えてくれるのだ。
 酔ってしまってからでも、比較的入手しやすいだろう。
 お客様から「勉強してますね」と言われ「恐れ入ります」と答えたら、ママ友に薬剤師がいて、でもそういうのは知らないみたいというので、調剤など働き方で知識も違うことを伝えた。
 なにしろドラッグストアーでは、タールで汚れた絨毯の掃除方法とか、障子紙に滲まない筆記用具とか、斜め上の相談が持ち込まれるので。

 子供を連れたお客様から酔い止めを求められ、社会科見学に行くというため、眠くなりにくい『センパアQTジュニア』を案内して、お買い上げいただいた。
 酔い止めの対策について説明したけれど、子供本人は興味を示さず、コーラの話が母親にウケた(´∀`)

 子供を連れたお客様から酔い止め薬を求められ、さっきと同じく社会科見学とのことで、これまた同じく『センパアQTジュニア』をお買い上げいただいた。
 酔い止め対策についてお話しすると本人も興味を持ってもらえ、コーラのくだりは母親に驚かれた。
 ちなみにその酔い止め対策の中身だが、乗る前の食事は温かい物にすること。
 腸が体温より低い物を受け付けないため、軽めの食事にしようとサンドイッチや果物などにすると、温まるまで胃に長く留め置き、胃は構造上「上部に貯蔵」するのだ。
 つまり、喉に近いところに溜めてしまい、吐きやすくなる。
 だから、温かいスープや温かいお茶などにすれば早く腸に送られて胃が軽くなり、吐くのを回避できる。
 反対に、乗ってからは冷たい飲み物が良い。
 水筒に氷を入れて、キンキンに冷えているとなお良い。
 冷たい物を飲むと胃の働きが悪くなるので、悪くなれば吐こうとする力も弱まる。
 もちろん一気に飲んでは吐いてしまうので、少しずつ口にするのが良い。
「乗る前は温かい物を、乗ってからは冷たい物を」が、乗り物酔い対策という次第。

コカ・コーラ

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