やや高齢の夫婦のお客様から肝油を求められ用途を尋ねると、4歳の孫が便秘で使おうと思っているとのことだった。
肝油が便秘に使えるとは思えないのだけれど、詳しくヒアリングしてみると食事が偏っているという。
栄養豊富な玉子は食べているのか尋ねると、野菜ともども食べないとの事だったが、シラスや昆布は食べるというので「それは良いこと」と答えた。
ともかくビタミンAとビタミンDを摂取するのが目的な肝油は、戦後に日本全体が貧しかった頃には子供達に配るのも必要だったかもしれないが、現代のおいてはよほど食事ができていない状況でなければ不要なことを説明した。
そして便秘において重要なのは、本人の様子である。
お腹が張って苦しそうにしていたり、だるそうにゴロゴロ寝転がっているような場合には浣腸なども考えて出させた方が良いが、週に2~3回程度でも排便できていて楽しそうに過ごしているのであれば、それがその子の排便サイクルであるから心配はいらない。
人間の体は機械ではないから毎日決まった時間に排便するとは限らず、学校などで推奨するのはあくまで習慣づけであり、それに縛られて気を揉んでしまうのは、親のピリピリした雰囲気が子供にも伝わって良くない。
そうお話すると、母親が育児に不安なようだという事が分かり、便通を助ける『オリゴ糖』を紹介したうえで、普段病院を受診した時に調剤してもらっている薬局でも相談してみるよう勧めた。
調剤薬局を病院に行った時しか訪れてはいけないように勘違いしている人が多いけれど、病院に行くほどではない時の健康相談に応じてもらえるし、薬歴も把握してもらってるはずなので普段から頼った方が良い。
お客様からは、「ありがとう、ありがとう」とお礼を言われて恐縮。
ううむ、その母親の状況が心配。
変な育児サイトなんかの影響を受けていなければ良いのだけれど。
お客様が『スマイル40メディクリアDX』を購入されるさいにヒアリングしてみると、充血はしていないというため、成分の一つである塩酸テトラヒドロゾリンは不要と思われることを伝えたところ、どうも表情からすると不快にさせてしまったかもしれない。
先に症状を相談してもらえると良いのだけれど、主訴はなんだったのだろう?
塩酸テトラヒドロゾリンの充血除去の作用は、単に血管を収縮させて目立たなくさせているだけで、長期間連用すると血管を硬くしてしまう副作用が報告されているから、濃度によっては使用回数に気をつけてもらいたいのだけれど。
たまに、一時間ごとに点しているなんて極端な人もいるから、使用状況が分からないと心配になる。
やや高齢のお客様から、目の中がゴロゴロすることがあると相談を受け、犬の毛が思い当たるとのお話だったので洗眼薬を提案すると、『アイボン』が家にあって使うのが面倒というため、ほぼ塩水の『ソフトサンティア』を案内した。
すると『ソフトサンティア』を使っていたそうで、使い切れないのがモッタイナイということから、分包の『アイリスCL-Iネオ』を紹介したところ購入された。
赤ん坊を連れたお客様から哺乳瓶の乳首のサイズについての違いを質問され、子供が吸う速さに合わせて選ぶよう説明したところ、5分くらいで飲みきるというためLサイズを勧めて、お買い上げいただいた。
それから、空気が湿っている日は喉が乾かなくて子供が水分を欲しがらないので、熱中症対策には時間を決めて水分を与えるよう伝えた。