夫婦のお客様が、販売期限が迫って値引きしているジクロフェナクと製剤の『ボルタレンEX テープ』を見ていたので、案内を申し出るとご主人が手首を捻挫して『サロンパス』を使っていたというので、成分ごとに鎮痛効果や浸透力が異なることを説明したうえで、二段階くらい強めの薬になるから効果が期待できますと付け加えて、お買い上げいただいた。
特に外用消炎剤や皮膚疾患などでは、弱い薬を長く使うより最初に強い薬を使って症状を抑え、症状が軽くなるに従って薬も弱い物に落としていく、ステップダウン方式が良い。
ただ、今回のお客様は捻挫してから数日経っているとのことだったので、初期にはとにかく冷やすのが大事と伝えた。
捻挫や打撲など急な傷害を負うと、血流を良くすることで壊れた物を回収したり材料を運んできたりするために脳に異常を知らせるのだが、そのさいに痛みの伝達物質を患部に生成する。
痛みを感じなければ人間は異常事態を検知できず、下手をすると死んでしまうから、痛みは必要なんである。
しかし、人間の体は機械ではないので痛みの伝達物質の生成量を調節できず、作りすぎてしまう。
氷水で強烈に患部の感覚が無くなるくらい冷やせば、局所的に身体機能が落ちて生産力が鈍り、結果として後の痛みが軽くなるのだ。
やや高齢のお客様がフェルビナク製剤を手にしていたけれど、脹脛(ふくらはぎ)の疲労が主訴で、歩き過ぎると痺れた感じがあるという程度というため、『サロンパス』でも充分とお話して変更になった。
お客様は「歳だから」と言われたが、水分不足も考えられるため、こまめな水分補給を勧めた。
腸は一度に吸収できる水分量が決まっているため、喉が乾いた時だけゴクゴクと飲んでも、吸収できなかった分は排泄されてしまう。
だから、30分~1時間ごとに一口10ml程度を喉の乾きとは関係無く水分を摂るのが良い。
夫婦のお客様が来店し、外用消炎剤の棚で迷っている様子だったため声をかけてみたけれど、初めはや症状を言ってもらえず、成分による鎮痛効果と浸透力の違いを説明すると、ようやくご主人が突き指だと教えていただいた。
初期の手当てには強い薬を使うのが効果的とお話し、あとはブランド名でも価格でも好きな基準で選んで良いことを伝えたところ、インドメタシン製剤の『バンテリン液EX』を購入された。
突き指や捻挫は初期の処置が大事で、氷水で冷やすことを伝えると、すでに突き指してから5時間は経っているとの事だった。
惜しい(;^ω^)
買いに来る前に、まず冷やしてもらいたかった。