やや高齢のお客様からDHCのブルーベリーについて質問され、一時的に視力が回復したというデータもあるけれど、極めて短時間だったとされていることを説明した。
そもそもブルーベリーが目に良いというのは、第2次世界大戦中の嘘の情報が現在でも生きているというビックリ話なのだが。
しかも嘘の情報が、さらに誤って伝わってというから面白いというか、デマは広がりやすいというか。
なんでも当時のイギリス国内では灯火管制のため夜になると街が真っ暗な状態で、ビタミンAを大量に摂取すれば夜目が効くと信じられており、国を挙げて人参を食べるキャンペーンまで行なっていたそう。
もちろん現在では、ビタミンAを過剰摂取すると毒性が勝り肝臓障害を発症したり、昏睡して死亡例もあるので注意されたし。
ビタミンAのような脂溶性ビタミンは体に貯蔵することができるから、ニンジンで考えると大きめサイズなら週に半分も食べれば充分。
話を戻すと、そんなイギリスがドイツにレーダーの性能を推測されないように、空軍パイロットの夜目が効くのはニンジンを食べているからだという情報を流し、それがどの時点でかブルーベリーにすり替わってしまった。
その後、現在に至るまで「ブルーベリーの効能を否定する」論文の方が多いくらい。
私が先に書いた、一時的な視力が回復したという例も、どうやら効き目があると思いこむことで発現するプラセボ効果に過ぎない模様。
ちなみに騙されたドイツ軍の方は、ニンジン以上に夜目が効く食べ物を探した結果、マリーゴールドの花弁に含まれるヘレニエンという色素に明暗順応効果があることを突き止め、それが現在では『アダプチノール錠』として日本を含め世界中で流通する薬になった。
こちらは、効能が「視野・暗順応の改善」となっており効果が証明されている。
ただし、やはり「一時的」だとのこと。
これだけでは、お客様に夢の無い話なので、目の細い血管の血流を改善して目の健康を保つと期待されている物として、カニなどを茹でた時に現れる赤い色素の『アスタキサンチン』を紹介した。
うちのお店には置いていないけど、なんだか喜んでお帰りになった。
……良かった、のか(^_^;)?
高齢のお客様から『リアップ』について質問を受け、第1類医薬品なのでうちのお店では取り扱っていないことをお話したうえで、用法・用量を守ると年間に10万円くらいの予算が必要と説明した。
高額商品だからとケチッて1回の使用用量を減らしたり、1日2回のところを1回にしてしまうと目に見える効果は望めないし、効果が現れても使用を中止すると減退してしまう。
そのため予算からすると、比較としてカツラや植毛も検討するよう勧めたところ、ガッカリしてお帰りになった。
……気休めに嘘はつけないし、申し訳ない(´・ω・`)
夫婦のお客様を前のお客様への対応で待たせてしまい、『スマイル40』を購入されるので目薬の点し方を教えたところ大変に喜んでいただけた。
お待たせして申し訳なかったので、良かったε-(´∀`*)ホッ
もう日記では何回も書いているけれど、目薬を点したら瞼を閉じて少し下を向き、1分~5分はそのままにして薬液を目に行き渡らせるのです。
あと、目の細い血管を開いて栄養が行き渡るようにするのには、目の周囲を温めてしまうのが効果的なので、お湯に浸したタオルや『めぐりズム』のようなホットアイマスクをご利用下さい。
ブルーベーリーのサプリメントよりは、よほど効果を期待できますよん。