子供の薬を本人に選ばせるのも、子供の代わりに買うのも、子供のためになりません

 小学生の子供を連れたお客様が酔い止めの薬を子供に選ばせていたので、声をかけて眠くなりにくい物として『トラベロップQQ』を案内し、お買い上げいただいた。
 そして、子供に乗り物酔いの対策を教えた。
 まず大事なのは、乗る前の食事を温かい物にすること。
 腸は体温より低い物は受け付けないので、軽食にしようとしてサンドイッチやヨーグルトとか果物にすると、温まるまで胃に取っておいてしまう。
 胃は構造上、上部に食べ物を取っておくようになっているから、これが吐いてしまう原因となる。
 温かいスープならば、すぐに腸へと送って胃は軽くなる。
 一方、乗ってからは冷たい物を少しずつ飲むと良い。
 できれば、水筒に氷を入れてキンキンに冷えているのが望ましい。
 冷たい物を飲むと胃の働きが悪くなり、悪くなれば吐こうとする力も弱くなる。
 また、気持ち悪くなってからでもコカ・コーラを買えれば、それを使う手もある。
 その場合、カロリーゼロの人工甘味料ではない、本物の砂糖や果糖が入っていないと駄目。
 糖分によって脳が愉しい気分になり、炭酸が胃を刺激することで吐き気を誤魔化せる。
 これは、虫に刺されて痒いところを叩くと、痺れて痒みが気にならなくなるのと同じ。
 また、コカ・コーラのphは胃酸に近く、胃薬としても働いてくれる。
 身振り手振りで大げさかつ、漫画のキャラクターになったつもりで説明したおかげか、子供にもしっかり聞いてもらえたと思う( ^ω^ )

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 小さい子供を連れたお客様が来店し、本人はアンパンマンの絵柄の『ムヒパッチA』を欲しがっていたのだけれど、母親が『ヒドランパッチ』を選んだので、同じ処方の薬であることを伝えたら変更となった。
 子供にとっては、良かったかしら(´∀`)
 炎症が強い場合にはステロイド剤の入っている『マキロンエース』をと紹介すると、すでに日が経っていて、患部の保護が目的とのことだった。
 なるほど、そうであれば『ムヒパッチA』で充分。

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 お客様から『ロキソニン』を求められ、薬剤師がいないお店なので取り扱いが無く、イブプロフェン製剤での代用を提案したところ、以前に病院から自分に処方されたのを17歳の子供に2回飲ませたとのことだった。
 主訴は喉の腫れと痛みだというから選択は間違っていないけれど、自分の薬を家族でも自己判断で使ってはいけないことをお話したうえで、上半身を冷やして炎症を取り除く『銀翹散』か、他の鎮痛剤を使ってみてはと提案した。
 ただ、本人は元気そうというのを子供の友達から聞いたというため、薬を使わずに様子を見てみるのも選択肢の一つとお話すると、お帰りになった。
 頼まれて買いに来たという訳でも無さそうだから、薬は買ってあげたりするのではなく本人に買いに来させてあげてほしい。
 でないと、いつまで経っても薬を相談して買うということを経験しないまま、大人になってしまう。
 薬を相談して買うというのは大人でも難しいのだから、機会があれば練習をさせてもらいたいところ。

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