サプリメントの吸収率は分からないし、本当に不足しているかも分からない

 やや高齢のお客様からビタミンB12のサプリメントを求められ、うちの店には単独の物は置いていないことを伝えたうえで、医薬品の方を使ってみてはとお話をした。
 サプリメントと医薬品との決定的な違いは、サプリメントの場合、溶け方や吸収のされ方がメーカーごとにかなりのバラつきがあることだ。
 特にサプリメントによるビタミンB12の吸収率の評価は低く、含有量の50分の1程度しか吸収できないとされている。
 ただし、それはサプリメントの出来が悪いということではなく、どうも人間の体の側に吸収を抑制させる機能が備わっているかららしい。
 その点、医薬品の方が調整されていて試験を経ており信頼性がある。
 お客様の主訴は指先の痺れ感だそうで、指先を切ってから感じるとのことから別件で受診してる医師は相談しても取り合ってくれなかったという。
 医師との会話の内容が分からないから一概に医師の批判はできないけれど、調剤してもらっている薬局で相談してみるのも良いのではとお話した。
 人間同士のことであるから、相性が合わないということも考えられる。
 今回は『ポポンSプラス』を案内すると、購入していただけた。
 ビタミンB12は神経機能に欠かせず、先のような痺れ感や神経痛の改善に寄与すると考えられており、また血液を作るのにも必要なため貧血などの症状にも関わってくる。
 だから、本当に欠乏しているかどうかは病院で検査を受けてみないと分からない。
 ただ、高齢者は吸収率が悪くなるため、食事以外の摂取を検討したほうが良いようだ。
 そして高齢者とは別に、気をつけなければならないのは菜食主義者(ベジタリアン)である。
 植物にはほとんど含まれいおらず、動物性の食事からしか得られないため、菜食主義の女性が母乳で子供を育てようとすると乳児が欠乏症となってしまう。
 主義は個人のものだが、子供や他人を巻き込まないようにしていただきたい。

厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』

 やや高齢のお客様からコルセットを求められたけれど、腰痛で病院を受診したことが無いというため、専門家の意見を聞くのが大事とお話した。
 コルセットと言っても、患部を動かさないために固定するタイプと、動きをサポートするタイプとでは目的が変わる。
 お客様は、普段から少し痛むそうで、今回は急になったということからインドメタシン製剤の『スキュータムID』を案内して、お買い上げいただいた。
 急性の痛みには、鎮痛効果の高い薬を最初にガツンと使って、痛みが弱まるにつれて薬も弱い物に乗り換えていくステップダウン方式が良い。
 この方法なら、最初に強めの薬を使っても改善されなければ、早い段階で病院を受診することを検討しやすい。
 弱めの薬だと、「もう少し試してみよう」とズルズルと先延ばしにしてしまいかねない。
 お会計した後に、寝そべって同じ姿勢だったと言われたので、その姿勢を撮らないように気をつけて、『スキュータムID』を1週間ほど使っても回復しないようであれば、疲労骨折の可能性も伝えて改めて受診を勧めた。
 疲労骨折は骨がポッキリ折れるような明確な骨折ではなく、特定の部位に負荷がかかって起こり、軽度であれば自然回復するので気づきにくい。
 同じ姿勢で寝そべるのが常態化しているようであれば、回復する速度が追いつかなくて発症するということも考えられる。
 脅す訳ではないけれど、病院に行くことを選択肢に入れないという考え方が危ないため、今回は少し怖がらせる方向でお話してみた。
 高齢だと、転んだだけでも普通に骨折してしまうケースもあるから、寝そべっていて骨に亀裂が入るというのも無いとは限らないし。

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