お腹と関係しなさそうな怪我や症状も、食事には気をつけたほうが良いです

 やや高齢の女性のお客様が、血相変えてお店に飛び込んできた。
 ご主人が自転車で転んだとのことで薬を求められたのだけれど、唇と肘をこすり血がにじむ程度というため、消毒薬である『オロナインH軟膏』で患部を保護すれば充分とお話したところ、家にあるとのことだった。
 『マキロンs』のような消毒薬を使わなくて良いのか訊かれたけれど、先にも書いたように『オロナインH軟膏』が消毒薬とワセリンを混ぜた物なので、消毒薬を重ねる必要は無い。
 それどころか、擦り傷くらいなら水道水で洗えば大丈夫なことを説明し、患部が化膿した場合には抗生物質を使うよう伝えたところ、お帰りになった。
 そのさいに、傷を治すには材料を運ぶために血流を良くするのが最善策なので、体温を高めに保つことが必要とお話しすると、ご主人は冷たい物が好きというため、そういう時にも温かい物と一緒にと勧めた。
 例えば、冷たいアイスクリームを食べるのなら温かいお茶を、冷たい飲み物を飲むのなら温かい食事を。

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 若お客様が『イブA』をレジに持ってきたさいに、無印とは処方が違うことを伝えると知らないようだったので、痛み止め成分だけなのが無印で、Aには気持ちを落ち着ける鎮静剤が入っていることを説明したところ、偏頭痛に用いるとのことだったが生理痛にも使うというため専用薬の『エルペインコーワ』を紹介して、薬を使い分けた方が良いこともあるとお話した。
 ズキズキするタイプの偏頭痛は胃の不具合と連動していることが多く、安静にすると症状が軽減するから、鎮静剤が入っている鎮痛剤は適している。
 一方、『エルペインコーワ』に痛み止めと一緒に入っている成分もまた鎮静効果があるのだけれど、より内臓の働きを抑制する薬が足してある。
 生理痛は子宮が活発に動くのも原因と考えられ、大人しくさせれば痛みも和らぐという次第。
 ただ、『イブA』にしろ『エルペインコーワ』にしろ、内臓の機能が低下するということは胃腸の機能も落ちるので、服用する時間に近い食事は気をつけなければならない。
 お客様の頭痛について受診勧奨すると、自身でも検討しているとのことで、先にも書いたように偏頭痛は胃も関係するため、症状が起きている日の食事は消化に良い食事をするよう勧めた。
 頭が痛くても、食事は普通にしてしまう人は多いから、寝込まなくてもズキズキする頭痛ならば、食事は風邪で寝込む時の食事に切り替えてしまった方が良い。
 同じ頭痛でも、締め付けられるタイプの肩こりと連動している頭痛の場合は、安静にするより血流を良くした方が改善するので、『葛根湯』を使ったり運動をするのが対処法となる。
 朝方に頭が重くて、午後にかけて楽になるというケースは血圧の乱高下が原因と考えられるので、午前中に『葛根湯』を使い上半身を温めるか、『釣藤散』で血圧の安定を図る方法がある。
 お客様からは、お帰りになるさいに「ありがとう」と言っていただけた。

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