お客様が『センパアQTキッズ』を購入されるさいに、高校生の子供の修学旅行に持たせるというので、乗り物酔い対策をお話しして、もし行った先で買い物ができるようなら人工甘味料ではない普通のコカ・コーラを使う方法もあると教えた。
小学生じゃ学校側で許してくれないかもしれないけれど、高校生なら大丈夫だろう。
なにかと目の敵にされる炭酸飲料に含まれる糖分も、乗り物酔いを起こしたときには脳を楽しい気分にさせて気持ち悪いのを誤魔化してくれる。
また炭酸の刺激は、吐き気を抑えるのにも有効に働く。
そのうえコカ・コーラのph値は人間の胃酸に近く、馴染みやすいのだ。
お客様が『トラベルミンR』を購入されるさいに、比較的眠くなりやすいことを伝えると眠くなりにくい物を希望されたけれど、飲むのは12歳の子供で、水無しで飲める崩壊錠は本人が味を嫌がっているとのことから、そのままお買い上げいただいた。
確かに子供用シロップなども、あの独特の甘味を嫌がる子はいるものね。
子供は友達と出かけるとのことで、乗り物酔い対策のお話をした。
まず、出かける前の食事は温かくて消化の良い物にすること。
胃に負担にならないようにと軽食を選ぶのは悪くはないのだけれど、果物などの冷たい物にしてしまうと、腸が体温より低い物を受け付けないため、温まるまで胃に取っておくことになってしまう。
しかも、胃は食べ物を上部に溜める構造となっているため、これが吐く原因となる。
すみやかに食べ物を腸に送って胃を軽くするのには、飲み物も含めてスープなど温かいメニューにするのが良い。
一方、乗ってからはキンキンに冷たい物を少しずつ飲むと吐き気を抑えられるから、可能であれば水筒に氷も入れておく。
冷たい物を飲むと胃の機能が低下して、吐こうとする力も弱くなるのだ。
あと、糖分は脳を楽しい気分にさせて気持ち悪いのを誤魔化せるから、ノンシュガーやカロリーオフではない、ちゃんと砂糖とか果糖などの入った飴を舐めるというのも有効。
そういう意味ではやはり、炭酸飲料が苦手でなければ、先にも書いたようにコカ・コーラを飲む手もある。
別に、コカ・コーラ社の回し者ではありませんよん(´∀`)
若いカップルのお客様から酔い止め薬を求められ売り場を案内し、眠くなりやすい物となりにくい物があると伝えたものの、それ以上は尋ねられなかったので一旦離れた。
しばらくして呼ばれ、眠くなりにくい物を訊かれ、お客様が『アネロンニスキャップ』を手にされていたので、酔い止めとしては一番効果があるとともに、判断力も低下する薬であることを説明した。
そして、お客様は釣り船に乗って、帰りは車を運転するというため眠くなる成分など入っていない漢方薬の『苓桂朮甘湯』を紹介したうえで、『センパアQT』をお買い上げいただくことになった。
それでも車の運転は好ましくないので、服用した場合には帰りの運転の時間を3時間以上は離すよう勧めた。
乗り物酔い対策を教えると、「勉強になりました」と言っていただけた。