やや高齢のお客様から、孫の頭部の痒みに使えるローションをと注文されたけれど、病院で何か処方されてる薬があり同じ物を求めているらしく、しかし内容は分からないとのこと。
頭皮の痒みには『ムヒHD』があるものの中身はステロイド剤で、塗り薬のステロイド剤自体は必ずしも怖い物ではないとはいえ、メーカー側でも「5~6日間」という短い期間に痒みが改善しない場合には病院を受診するよう説明書きがある。
病院から処方させている薬がステロイド剤の場合には、薬剤が重なるから良くないし、反対にステロイド剤ではなかったら医師の治療方針を邪魔することになってしまう。
そのうえ孫はアトピー性皮膚炎だというため、調剤した薬局で相談してみるのを勧めたけれど、本人が病院にも薬局にも行きたがらないという。
ううん、薬局にも行きたがらないのに薬を使おうと思ってるとしたら、それは薬の安全性を軽く考えているかもしれず、なおさら危なくて売れない。
お客様には、薬を買う時の5つの基本として「誰が」「いつから」「どんな症状」「他に使ってる薬や持病」「アレルギーなど」の確認が必要で、本人が来れないのであれば、せめてそれらを代理人が情報を揃えていなければならないことを説明した。
すると、孫は受験生でナーバスになってるというため、それこそ体調管理のために病院が嫌ならばせめて相談できる薬局を作っておいた方が良いと伝え、本日はお帰りになった。
いささか、お説教ぎみになってしまったかもしれないと反省。
私も子供の頃にアトピーで首元から血がダラダラと流れているような状態だったので、つい力が入り過ぎてしまった。
お客様から、服薬ゼリーの『おくすり飲めたね』を求められたけれど、今は果物味の一種類しか置いていないため、病院から処方された薬の種類を尋ねると、分からないとのことだった。
抗生物質や一部の漢方薬などは果物系に混ぜると余計に苦味が強くなってしまい、その場合にはチョコレート味を選んだ方が良いので、ココアなど混ぜてはいけない物があるか、先に調剤した薬局に相談してみるよう勧めるとお帰りになった。
せめて薬の現物かお薬手帳を持ってきてもらえれば、私の方で確認できたのだけれど。
甘い味付けがしてあって水やお湯に溶くことができるドライシロップが処方されていて不要ということもあるので、薬を受け取る時に確認するのをお忘れなく。