押しつけになってはいけない、でも踏み込まないと分からない情報もある

 若いお客様から、『ウコンドリンク』の6本パックの商品を注文され売り場を案内したけれど、二日酔い対策というため、一番の原因は脱水症状であることを説明し、『アルピタン』(五苓散)や『ヘパリーゼプラスII』などの医薬品にお金をかけた方が良いのではとお話した。
 ウコンがアルコールの代謝を良くするというエビデンスは無いし、反対に摂取しすぎると脂肪肝になるデータが有る。
 そして、アルコールを分解するのには大量の水が必要なのに、利尿作用があるため身体は水分不足となり脱水症状を起こし、これが二日酔いとして頭痛などの症状に現れる。
 お客様からは、飲酒した後に水を飲むのが良いのか訊かれたので、事前にも水分を摂るか、牛乳やヨーグルトなどの乳製品を飲んでおいてアルコールの吸収を遅らせるのも効果的とお話した。
 また、飲み会では刺身のツマの大根と、揚げ物の付け合わせのキャベツを食べるよう勧めた。
 どちらも胃腸薬として働き、それでいて食べ残す人が多いから、人知れず食べてしまえば自分は二日酔いや食べ過ぎの体調不良を防げるという算段。
 すると、本日は「考えてみます」とお帰りになった。
 ありゃん(^_^;)

 やや高齢のお客様から咳止めを求められたけれど、出たのは今日からのものの激しくないというため、患部を潤す『ストナ去たんカプセル』を勧めてお使いいただくことになった。
 また、咳は胃炎などによる体内の乾燥が関係することをお話すると、お酒を飲むというため、せめてビールではなく焼酎のお湯割りか、日本酒の熱燗をと勧めた。
 身体の方は炎症して何か治したい理由があるので、ビールのように冷たい飲み物で冷やしてしまうと、対抗しようとなおさら炎症を強めてしまうから。
 お酒を飲む前提ならば、胃薬としても働いて上半身に保水することで咳を治める『麦門冬湯』の方を案内するべきだったかもしれない。

 お客様が『パブロンSα』を購入されるのでヒアリングしたところ、11歳の子供の鼻水に使うということから、『鼻炎薬Aクニヒロ』などを提案したけれど、自分も使うとのことでそのままお買い上げとなった。
 一応、咳止め成分のリスクは分かってるようだったから、同業者だったのかもしれない。
 鼻水は内臓の冷えが原因だと考えられるので、いつもは養生法として内臓を温めるようお話するのだけど、それも知ってるだろうと思ってしなかった。
 でも、やっぱり鼻水だけなのに総合風邪薬を使うというのは私は賛成できないな(・_・)

 お客様が『パブロンSゴールドW』をレジに持ってきたけれど、以前に私が『ペラックT』を勧めてお使いいただいたお客様で、今回はご主人が喉の違和感と少し咳がある程度というため、『ストナ去たんカプセル』を案内して変更となった。

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