目薬の棚の前でスマホで何か確認しながら長考していたお客様が、『ロートCキューブマイルド』を購入されるので、失礼かなと思いつつ何か気になることがあるのか、どんな事を調べていたのか尋ねてみると、ドライアイに刺激の少ない物を探していたというため、それはほぼメントールの量で決まることを伝えた。
自分で選んだ満足感も得られるだろうけれど、先に尋ねてもらえればマイルドタイプならすぐに案内できたのに。
今回は使用感なので個人の感想も頼りになるものの、目的によっては商品の評判より成分を検索して調べた方が良いことと、面倒な時には店員を使うよう勧めた。
あと、ドライアイならば養生法というか、ちょっとしたアドバイスもあるので。
例えば、目の乾燥を防ぐには目の開く面積を狭める練習をすると良い。
分かりやすくいうと、半目にして「人を鼻で笑って見下すような目つき」をする。
パソコンやスマホの画面は、必ず顎から下の高さまでにして、見上げないように気をつける。
これだけでも、目の水分の蒸発をだいぶ防げるから、お試しあれ。
若いお客様が『ロート抗菌目薬i』をレジに持ってきたさいにヒアリングすると、主訴は目がゴロゴロするとのことで、痛みも強いようなため、適応はするものの回数が必要かもしれないから、一回使い切りの分包ではない瓶タイプの『アイサット抗菌』の方を勧めて変更となった。
抗菌目薬の効果は、もって15分程度と短い。
これは目薬の性能が悪いのではなく、人間の異物を排除しようとする力が強いから。
1日4~6回の使用が用法なので、最大回数を使うようお話した。
そして私としてはお決まりの、目薬の点し方を教えると喜ばれた。
それこそ今回は、感覚的な疲れ目などではないので、目薬を閉じ込めて言い渡らせることが大事。
目薬を点したら少し下を向き、長いけれど5分は目を閉じたままにする。
顔を起こしていると目薬は目の裏側から鼻腔へと流れていき目に残らず、瞬きをすると睫毛に持っていかれ、目から溢れてもティッシュで拭ってしまっては元も子も無くなってしまうから注意が必要である。
高齢のお客様から傷薬を求められ、『マキロンs』などの消毒薬は水道が確保できる家では不要と考えられることと、常備するのなら可能に備えて抗生物質をとお話したところ、ご主人が鼻のかみすぎで血が出てるとのことだった。
それならば『ワセリン』で充分とお話ししたものの、ご主人は薬を望んでるようなので『オロナインH軟膏』を提案したところ、ご主人に相談してみると本日はお帰りになった。
『オロナインH軟膏』に治す効力は無く、消毒薬をワセリンに練り込んだだけ。
でも、患部を油分で保護することにより身体の方で勝手に治るのを手伝ってくれる。
高齢者の中には、『オロナインH軟膏』を万能薬のように考えている人もいるから提案してみたんだけど、どう判断されたのかは分からなかった。
常連のお客様から、浮腫(むくみ)にサプリメントの『メリロート』が効果があるか尋ねられ、血液の抗凝固作用が浮腫みに効果があるとされているものの、サプリメントは効果が安定しないことと、国民生活センターがサプリメントの体内での解け方や吸収に疑問符のつく商品が多いと公表したことをお話した。
トイレに行く回数が少ないというため、水分代謝を改善する『五苓散』を案内し、脂肪が気になるという話もあったので『防已黄耆湯』も紹介した。
するとメニエール病と診断されたと分かり、『苓桂朮甘湯』も案内したところ、かかりつけ医がいるとのことから相談するよう勧め、『メリロート』の購入は取りやめになった。
代わりという訳ではなかろうが、『キューピーゴールドαプラス』を購入されたため、サプリメントと同様に使ったら医師に報告する重要性をお話した。
持病や他の薬との相互作用が心配というだけでなく、何かの検査で数値だけを良くしてしまう可能性もあるからだ。
すると今度は、『リポビタンD』などをしょっちゅう飲んでいるというため、ノンカフェインの物を選んだほうが良いことと、生薬系の『ユンケル黄帝液』なのどの方が遅効性の成分も入っいて長丁場に向いているから飲む回数を減らせることを教えた。
なんだかもう、後から出るは出るはで困った(;´Д`)