お客様が『OS-1』を2本購入されるので、発熱や下痢などの有無を確認したところ、家族が嘔吐して医師から勧められたとのことだった。
パッケージに注意事項として、独自の判断で飲む物ではないことが書かれているのを伝えると驚かれた。
塩分や糖分の他に含まれているミネラル成分が腎臓の負担にもなるので、機能が低下している高齢者や内臓が未発達な子供は特に気をつけなければならず、夏場に熱中症の「予防」というような使い方は厳に控えなければならない。
お客様には、患者の食欲が戻っても脳は内臓の状態までは把握できないため、食事のメニューには気をつけるようお話した。
子供を連れたお客様が『パンシロン01+』を購入されるさいにヒアリングしてみたけれど、応じてもらえないようだったので、水とお湯のどちらかを飲んで楽になるかの鑑別方法をお話して、胃薬には使い分けがあることだけお話した。
水で楽になるようなら胃炎を起こしていると考えられるし、お湯で楽になる場合は胃が冷えているか疲れていて機能が低下している可能性が高い。
そして、『パンシロン01+』は、どちらかと言うと胃の機能が低下している人向けと伝えた。
ただ、胃酸の出過ぎを抑えるためにロートエキスが入っているから、これを飲んで胃がスッキリしたと感じても、食事は消化の良い物に限ったほうが良い。
でも、お話を聞いてもらえそうになかったため、そこまでは伝えられなかった。
やや高齢のお客様が『コムレケアヨコヨコ』と『ボルタレンEXゲル』を一緒にレジに持ってきたので、成分が違い鎮痛効果も異なることをお話しすると、前者は自身が夜にこむら返りになるからで、後者は息子さんが以前に買ってきた物で、ついでに買っておこうと思ったとのこと。
こむら返りは水分不足かなと思ったけれど、ジョギングをした日になるというため走った後に『ボルタレンEXゲル』も使えることをお話した。
痛み止めとしては一番高い部類で浸透力もあり、ゲル剤は患部を軽くマッサージしながら濡れるという利点がある。
また、『コムレケアヨコヨコ』は痛み止めとしては少し落ちるものの浸透力があって、こむら返りに向いているのは確か。
そのまま『コムレケアヨコヨコ』と『ボルタレンEXゲル』をお買い上げいたただいたけれど、筋肉疲労だけが原因かは分からず、内服の『コムレケア』(芍薬甘草湯)を紹介して、夜中の水分不足に対応するためにペットボトルに飲み物を用意して枕元に置き、夜中に目が覚めたら少量を飲むよう勧めた。
子供を連れたお客様が『バファリンA』と『バファリンC2』を購入されるさいに、前者は末梢神経の痛みに効果的なことを伝えたところ肩こりから起こる頭痛というため、痛い場所に効くアスピリン製剤は適応すると考えられることをお話した。
一方、インフルエンザの発熱には『バファリンC2』のアセトアミノフェン製剤でなければ駄目というケースもあり、鎮痛剤にも適性がそれぞれあることを説明した。
そして、お節介な話ではあるけれど、薬を買ったり健康相談するのには案外と練習が必要なので、子供を連れて薬を買うやり取りを見せておくのは良い事と伝えた。