子供を2人連れたお客様が『OS-1』をレジに持ってきたさいに、パッケージの注意事項を伝えると驚かれたのでヒアリングしたところ、7歳の子供が学校で嘔吐して今、『ポカリスエット』を飲ませて家で寝かせているとのことだった。
手軽に買える『OS-1』だけれど、パッケージに「医師、薬剤師、管理栄養士の指導に従ってお飲み下さい」と書いてあることに気がつかない人は多い。
うちのお店の系列では箱売りは禁止されているうえ、他の経口補水液とも売り場を離すことになっている。
塩分と糖分を摂取できる経口補水液と較べてミネラル分が多く腎臓に負担がかかるため、内臓が未発達の子供や身体機能が低下している高齢者は特に注意が必要。
今回の場合、下痢や発熱はな無いそうなので『ポカリスエット』で充分なことをお話しし、『OS-1』はキャンセルとなった。
うどんでも食べさせるというため、まだ具を入れないか生卵程度にするか、同様に具の野菜を充分に潰したスープの方が良いと考えられることを伝えると、「作ってみます」とおっしゃっていた。
お客様が『パブロンメディカルN』をレジに持ってきたけれど、咳は無く主訴は鼻水と喉の痛みで、喉の痛みは弱いうえ鼻水の方が困っているというため、喉の痛みの効能も鼻炎薬にあることを説明したところ『パブロン鼻炎カプセルSα』に変更となった。
また、鼻水は胃が冷えていると起きがちなため、体内を温めるだけでも治る可能性を伝えた。
具体的には、しっかり入浴して服装はお腹周りを温め、何か飲むときには電子レンジで温めるなどすることを重ねていく。
若いカップルの客様が来店し、喉の痛みにスプレーを求められたので抗炎症剤のアズレン製剤を案内すると、1ヶ月以上続いていて色のついた痰が出るというため、受診勧奨したうえで『アズリートのどスプレー』をお買い上げいただいた。
また、家に『イブクイックDX』があるそうなので、痛みが強い場合には併用できることを伝えた。
すると、シャワー派だというので炎症を抑えるためにも入浴した方が良いことをお話した。
体としては患部を炎症させて免疫機能を高めたり、血流の良くすることにより栄養の分配と老廃物の回収をしたりしたいという理由があるから、それを手伝って無理に炎症する必要は無いことを自身の体に教えてあげるのだ。
そして、市販薬に内服の抗生剤は無いのだけれど、代わりに働いてくれる『排膿散及湯』を紹介した。
余計な情報ではあるが、病院に行かない可能性も考えられ、そのさいに自己判断せずに相談しに来てもらえることを期待して。