やや高齢の夫婦の常連のお客様が来店し、奥さんの手荒れとウオノメについて相談を受けた。
手荒れには『ヒビケア軟膏』を案内し、ウオノメの方は芯があるようなので『ウオノメコロリ液』を勧めて買い上げいただいた。
『ウオノメコロリ』は、いわば皮膚をわざと腐らせて皮膚の新陳代謝を促すサリチル酸が主成分なのだけれど、絆創膏タイプと違い液剤の方には、さらに皮膚を柔らかくする乳酸が足してあるので。
そしてお客様には手荒れの養生法として、お湯を入れた湯呑みを握って皮膚の材料を運ぶ血流を良くする方法を教え、「お世話様」という言葉をいただいたけれど、ご主人のお話が長くなるのが玉に瑕(^_^;)
若いお客様が『ヒビケア軟膏』を購入されるさいにヒアリングしてみると、 ヒビと皹(あかぎれ)とのことだったが、傷口はな無いそうなので『ヒリギレ軟膏』も候補として紹介した。
お湯を入れた湯呑みを握る養生法と入浴を勧めると、お風呂は入ろうと思えば入れるものの面倒というため、シャワーの浴び方を教えた。
体の前に浴びても骨があるだけだから、太い血管の通っている背中側に浴びると体が温まって血行も良くなる。
できるだけ長く浴びるのが効果的なので、髪や体を洗っている間は背中をシャワーに向けておく。
女性の親子のお客様が皮膚カウンターを見ていたので声をかけたところ、傷口を治したいということだったので『ヒビケア軟膏』を案内したのだけれど、患部はカサブタになってるというため、そのカサブタが皮膚の再生に必要なことを説明し、皮膚の材料を運ぶ老廃物を回収する血流を良くするヘパリン類似物質を紹介した。
娘さんからは「早く効くヤツ」と言われたけれど、皮膚の再生は自分で治すしかなく、表面の薄皮一枚だけでも約1ヶ月はかかるとお話したところ、お帰りになった。
ところが、その帰る途中で娘さんが「パンティが擦れて痛い」と聞こえたので、慌てて追いかけて『ワセリン』などベタつく物で患部を保護するよう勧めた。
まぁ、こんなオッサンに患部のことを言いにくかったのは仕方のないところ。
私の方が適切に情報を引き出すヒアリングの仕方を工夫しなければならないが、患者さんの方でも相談の仕方を考えてもらえると助かります。
一番の問題は、店頭では相談用の個室が用意できないところではある。