子供を3人連れたお客様が咳止めの棚で見較べていたので声をかけてみたところ、以前に使っていた常備薬を忘れて思い出せないとのお話だった。
処方構成的に症状が重い場合の順に『パブロンせきS止め』、『プレコール持続性せき止めカプセル』、『コンタックせき止めW』を紹介すると、『プレコール持続性せき止めカプセル』の購入を決められた。
そして仮に、新型コロナウイルスに感染し自宅で様子を見ることになった場合はどうすれば良いか相談を受けた。
新型と呼ばれていても、もともと風邪をひいた人の2割くらいはコロナウイルスが原因とされている。
「だだの風邪」は言い過ぎとしても、風邪をこじらせれば肺炎になるのと同じように、基礎疾患が無ければ対応策は風邪をひいたときと同じく体を休めて体力の維持に努めること。
ただし体力をつけようとガッツリ食事をするより、消化に余計なエネルギーを使わずに済むよう消化に良い食事を腹八分目とするのが望ましい。
病院から処方された薬があればそれを使うことになるだろうが、下支えする薬として『柴胡桂枝湯』を紹介すると一緒に購入された。
それから、風邪の後に咳だけ残ったという場合、発熱による胃炎など内臓の熱で体内が乾燥している可能性を伝えた。
お客様が『のどスプレーポビショット』をレジに持ってきたけれど消毒系であることを説明し、現に喉が痛むのであればと抗炎症作用のあるアズレン製剤を提案したところ価格が高いと思われたようなので、『のどスプレーポビショット』と同じ価格帯で同じくアズレン製剤の『マードレトローチ』を紹介した。
剤形は変わっても、同じ成分の薬は同様の効果を期待できる。
それは同時に、剤形が同じだからといって成分が違えば適応する用途が異なる。
お客様の主訴は喉の違和感程度とのことで、用途はもちろん価格や剤形などはお客様の選択ですとお話したところ、アズレン製剤の喉スプレーである『アズリート』をお買い上げいただいた。
お客様には、適応しそうな方を選んでもらえると私も安心ですと伝えた。
喉の養生法として、胃炎を起こして違和感がある場合を想定し、消化に良い食事をするよう勧めたけれど、そちらには興味は示されなかった。
常連のお客様が、手の皮が剥けてテニスをするのにどの絆創膏が良いかとという質問を受け、水絆創膏を紹介したうえで厚手の絆創膏である『ケアリーヴ』を案内すると、テーピングと一緒に購入された。
手に密着する手袋は、買ってあるとのことだった。
お客様が『スクラート胃腸薬』を購入されるさいにヒアリングすると、常備薬にするというので、お湯と水のどちらを飲んで胃が楽になるのか調べる簡易的な鑑別の方法を教えた。
お湯を飲んでジンワリと楽になるようなら、胃が冷えているか疲れていると考えられ、同じシリーズでも『スクラート胃腸薬S』の方が適応し、無印の『スクラート胃腸薬』は水を飲むと楽になる胃炎タイプに向いている。
でもお客様は、特に薬の処方内容を気にしていない様子だった。
とりあえず、情報を提供するという最低限の義務は果たしたからヨシ(・´з`・)