若いお客様がうがい薬の棚を見ていて『パブロンAZうがい薬』を購入されるのでヒアリングしたところ、主訴は喉の痛みだというから抗炎症剤のアズレンは「良い選択ですね」と伝えたら他のうがい薬との違いは知らなかったとのことだった。
うがい薬というと『イソジンうがい薬』を選ぶ人が多いけれど、殺菌剤というのは刺激物だから、喉が痛くなってから使うと患部を荒らしてしまう。
喉がイガイガするときに使うとスッキリするという人もいるものの、それは痒いところを叩くと痺れて痒みがきにならなくなるのと同じで、刺激により誤魔化されているだけ。
また、体を守る菌も倒してしまうから、むしろ外的に対して無防備になってしまう。
つまり、殺菌系のうがい薬というのは、実のところ道が極めて限定的なのだ。
この新型コロナウイルス騒動の渦中にあっても、使うとすれば家族が風邪をひいているとか、職場で風邪が流行っている場合に短期集中とが良いだろう。
もし、気分的に毎日うがいをしたいというのなら、水道水で充分なんである。
電話で若そうな方から消毒用エタノールの問い合わせがあり、在庫が少なくて販売時に数量制限していることと、他に口角炎の薬について尋ねられたので『ロートメディカルリップ』と『モアリップW』を紹介した。
口角炎や口内炎といった口に現れる症状は、胃とも関係する可能性をお話したら、驚かれたけれど「ありがとうございます」と言われた。
お客様が『イソジンうがい薬』を2本レジに持ってきたけれど、短期集中で使う物で、使いすぎると体を守る菌も倒してしまい、かえって良くないことを説明したところ、1本のみを購入された。
それでも1本は買っておきたいと思うのは、仕方のないところか。
子供が風邪をひいているからとのことだったけれど、うがいより手洗いと手の触れる所の拭き掃除が大事なことを伝えた。
お客様が『イソジンうがい薬』をレジに持ってきたけれど、現に喉が痛い時には不要なことと、体を守る菌も殺してしまい抵抗力を落とす可能性があることを説明したところ、取りやめとなった。
新型コロナウイルスで、『イソジンうがい薬』が変に注目されて困ったもんである。
皆さん、手洗いのほうが大事なんですよ?