お客様が『パブロンゴールドA』を購入されるさいに、咳の強いときに服用するよう勧め、家に鎮痛剤があるか尋ねると『バファリンA』があるというので、喉の痛みだけや発熱のみの場合は先に使ってみるよう伝えた。
本当は、現在何か症状が現れているのか、常備薬にするのかなど、用途を教えてもらえると良かったのだけれど。
咳止め成分のリスクを知らない人が多いから、情報提供する機会は欲しいので。
お客様が『ベンザブロックL』を購入されるさいにヒアリングしたところ、常備薬にするというので家に鎮痛剤があるか尋ねると無いというため、少しの咳であれば喉を潤す『ストナ去たんカプセル』の方が体への負担が少ないことを伝えた。
また、喉の痛みだけであれば鎮痛剤を先に使うようお話をした。
咳止め成分で入ってることが多いのは、覚醒剤系と麻薬系。
覚醒剤系は気管支を開いて呼吸をしやすくしてくれる代わりに、興奮作用があるから血圧が上がって心臓に負担がかかり、体調が回復していなくても元気になったと錯覚するため、体に無理をさせてぶり返してしまうリスクがある。
麻薬系は咳を起こす中枢神経を抑えるので確実に止めてくれるけれど、他の身体機能も抑えてしまうから心臓の鼓動を少なくし、胃腸の消化機能を低下させ、体内の保水機能を狂わせるから乾燥して便秘を起こしたり、咳そのものを誘発する。
それらのリスクを、咳による体力の消耗と比較して有用な場合に用いるのが理想で、咳が弱かったり、そもそも出ていないという段階で使うとリスクだけが高まってしまう。
総合風邪薬は、一部の例外を除いて咳止めが必ず入っているから、使いどころについては充分に検討が必要な難しい薬なんである。
お客様から15歳の子供の咳の相談を受けたけれど、激しくはなく痰が絡むようだというので、『パブロンSせき止め』を案内したうえで患部を潤すために『ストナ去たんカプセル』と、上半身に保水する『麦門冬湯』を候補として紹介した。
すると本人は、夜中に特に咳が出ると言っていると分かったため、前言を撤回し患部の炎症を抑える『五虎湯』を紹介し、最終的に『パブロンSせき止め』を試していただくことになった。
咳が激しくなる時間帯は、重要な情報ですと伝えた。
内臓の炎症を抑えるために、食事は3日間は温かく柔らかい具材のスープなどを勧めた。
身体は炎症することでウイルスなどの外敵と戦うための免疫機能を活性化し、破損した細胞の修復をする材料を運ぶ血流を良くしようとする。
それを冷たい物を飲んだりして邪魔してしまうと、もっと頑張って炎症しなければと症状を長引かせる原因となる。
また、咳の原因が風邪などではなく胃炎というケースも考えられるのと、消化をするのにもエネルギーを必要としているため、余計な負担をかけない食事にするのが養生法として外せない。