子供を連れたお客様が『ロート抗菌目薬EX』と『マキロンs』をレジに持ってきたさいに、モノモライか尋ねると結膜炎のようだとのことで、痛痒さがあるようだったため、抗炎症成分を足してある『アイサット抗菌目薬』に変更となった。
目薬の差し方と、『マキロンs』を使う程度の傷であれば水道水で充分なことを教えた。
今でも目薬を点したら、しばらく上を向いたままでいるという人が若い世代にも多いから油断できない。
上を向いていると薬剤が目の裏側から鼻へと逃げてしまうし、瞬きをすると薬剤が睫毛に持っていかれ、目元から溢れた薬剤をティッシュなどで拭ってしまったら、ほとんど目に残らないことになってしまう。
とにかく目薬は目に閉じ込めることが大事で、点したら目を閉じて少し下を向き、そのまま最低でも1分以上、できれば5分は閉じているのが望ましい。
目を閉じて目頭を指で押さえるという方法もあるが、やってみると案外と難しく、手を洗っていなければ汚染させてしまう可能性があるから、目を閉じて少し下を向くほうが手軽で楽であろう。
お客様が『コルゲンうがい薬』と『パブロンうがい薬AZ』を比較していたので声をかけ、予防としてのうがいは水道水で充分なことと、現に喉が痛む場合には抗炎症成分が入っている後者を使うのが適してることを説明したところ、本日はお帰りになった。
喉が痛むのではなく、風邪などの予防を考えていたのかもしれない。
消毒や殺菌をするうがい薬を毎日使ってしまうと、体を守る菌まで退治して無防備になってしまうから、使うとすれば家族が風邪をひいているとか、職場で風邪が流行っているというように、限定された条件のもとで短期間に留めるのが良い。
お客様から『マキロンs』を求められ、切り傷程度だったら水道水で洗えば充分とお話したところ、ピアスの耳の穴の洗浄で使うというため、皮膚の修復成分が入っていることを説明し、消毒成分だけの『キズニコ』の方を勧めた。
ピアスのために穴を残しておくのなら、修復成分の意味は無いだろう。
もし穴の部分が疼くようなら、修復成分ではなく局所麻酔の入った『デシンA』のほうが向いている。
お客様は、家に抗生剤は無いというため備えておいた方が安心なことをお話した。
怖いのは、雑菌に汚染されて空けた穴の部分が化膿してしまうことだ。
その後レジを離れてしまったので、何を買って行かれたのかは分からない。
お客様から『イソジンが薬』を求められて売り場を案内したけれど、小容量の物しかないことにガッカリされたため、風邪などの予防であれば水道水でのうがいで充分なことと、実際に喉が痛むときには刺激物で細胞の再生を邪魔するから避けた方が良いことをお話した。
すると、扁桃腺炎になったときに使っているというので、炎症を抑える症成分が入った『パブロンAZ』を紹介したけれど、お帰りになった。
ずっと使っていて、『イソジンうがい薬』が一番と思っていたのを挫(くじ)いてしまったかしらん。
ガッカリさせるつもりは無かったんだけど(´・ω・`)