お客様から『ムヒベビー』を求められヒアリングすると、赤ん坊の首の汗疹(あせも)に使うとのことで、あいにくとうちのお店には置いていないため『ムヒSクリーム』でも低刺激なことを伝えたうえで、油分によってベタつくことで患部を保護する『ポリベビー』を提案した。
しかし、やはり『ムヒベビー』を要望されたので近くのドラッグストアーに問い合わせ、置いてあることが分かったので案内した。
お客様は他にアルコールジェルを手にしていたのだけれど、実際の濃度が不明な商品であることを伝えたところ、キャンセルとなったのでパッケージの「消毒」か「殺菌」の表示を頼るよう勧めた。
この2つの用語は、厚生労働省の認可を受けないと絶対に書けない。
申請できない内容か、申請の手間とお金を惜しんでいる物は「除菌」や「洗浄」など、他の用語に変えているのだ。
赤い石鹸の『ミューズ』なんか、パッケージに「殺菌・消毒」と書いてあるから、わざわざ申請して認可を受けているということ。
それはとりもなおさず、怪しげなアルコール商品を買うよりも石鹸で手を洗うほうが大事ということでもある。
お客様がレジに『ポケムヒ』を持ってきたさいに、局所麻酔の入ってる『プチウナ』より痒み止めとしては弱いと考えられることを伝えると、赤ん坊にも使えるか尋ねられたので「大丈夫です」と応えたところ変更になった。
また、ミストタイプの虫除けも購入されるので、吹き付けるよりも塗るように勧めた。
一般的に「虫除け」と表現されるけれど、効果としては虫を除けているというより「虫から隠れている」というイメージのほうが近い。
虫は人間の吐く息に含まれる二酸化炭素などを嗅ぎつけて寄ってくる訳だが、そんな虫のセンサーを薬剤で狂わせ、ドコに獲物がいるか分からなくするのだ。
だから、スプレータイプを吸わないようにと息を止めて腕を伸ばし自分に向けプシュッと吹き付ける程度では、薬剤がかからなかった部分は虫から丸見え。
顔だけは吹き付けようが無いから、せめて首周りや耳の近くなどには薬剤を掌に出して塗って、できるだけ広い範囲を隠したほうが良い。
なんだか、体中にお経を書いて耳にだけ書き忘れて悪霊に耳を奪われる『耳無し芳一』のような話ですが(・´з`・)
お客様から、ダニに刺された痕の相談を受け、腕や胸元にポツポツと赤い点はあるものの痒みは無いとのことで、念のため虫刺されの薬をとしてクリーム剤の『ウナコーワエースG』を案内してお買い上げいただいた。
お客様からは帯状疱疹か尋ねられ、おそらく違うと思われますと答えた。
帯状疱疹は神経節にウイルスが棲みつき、神経に沿って発症するし、症状が激しければ痛みを感じ、弱くても痒みを感じるはずなので。
布団を干すのと、虫除けに『ハッカ油』を提案してみたところ一緒に購入された。