お客様から『イソジンうがい薬』を求められ、売場を案内しうえで、現在は体を守る菌も殺してしまう事と刺激物でもあるため過度の使用を避ける物であることを説明したところ、成人の息子さんの主訴が喉の痛みだというため、抗炎症成分の『パブロンうがい薬AZ』を勧めて、お買い上げいただいた。
子供を連れた夫婦のお客様から『イソジンうがい薬』を求められ、消毒系は体を守る菌も殺してしまうので日常的には不要なことと、使うとすれば家族が風邪をひていてるいるとか職場で風邪が流行っているといった非常時に短期集中でとお話をした。
すると奥さんが喉の痛みがあるというため、抗炎症成分のアズレンスルホン酸の説明をして『パブロンうがい薬AZ』を紹介したところ、何故か両方を購入された。
新型コロナウイルスの件があるからかな?
それから、喉の痛みは風邪とは限らず胃炎の可能性もあることをお話した。
喉には呼吸をする気道と、飲食物を通す食道が並んでいて、神経からしたらどっちで炎症が起きているかは見分けがつかない。
胃の炎症が食道を伝って上がってきて、喉の痛みと認識している場合があるから、風邪との見分けは極めて難しいのだ。
ただ、消化をするのにエネルギーが必要だから、風邪かなと思ったらすぐに食事を消化に良い物に変更して体力を温存しておくのと、胃が悪ければ食事を同様にした方が養生法になるので、どちらにしても食事に注意する必要があることを伝えた。
食べ物で患部をこするのも良くないから、柔らかい食事にするのは一石三鳥でもある。
『OS-1』をレジに持ってきた、やや高齢のお客様に症状を尋ねたところ、熱も下痢もないというため、パッケージの注意事項を伝えたところ「じゃ、いいです!」と怒って帰られてしまった……。
後で苦情が入ると嫌だなあ。
『OS-1』は、他の経口補水液と較べるとミネラル成分が格段に多く入っている。
ミネラルを体に良い物と思っている人も多いかもしれないが、言ってみれば鉱石である。
過ぎたるは及ばざるが如しで、腎臓や心臓などの循環器系に負担がかかる。
高熱が出ているとか、下痢をしているとか、脱水症状のごく限られた時期に短期集中で用いる物で、熱中症の予防とか風邪を引かないようにとか症状が“何も起きていない”ときに飲むと、かえって体調を崩す可能性だってある。
内臓機能が衰えてくる高齢者や、内臓が未発達な小さな子供には注意が必要だし、基礎疾患を抱えている人は特に気をつけなければならない。
パッケージにも、「医師から脱水症状の食事療法として指示された場合にお飲みください。医師、薬剤師、看護師、管理栄養士、登録販売者の指導に従ってお飲みください。食事療法の素材として適するものであって、多く飲用することによって原疾患が治癒するものではありません。」と書いてあるんだけど、ちゃんと読んでる人に出会ったことが無い。
だから、せめて読んでもらう代わりに伝えて怒られるのは、理不尽で困る( ´Д`)=3