虫に刺されたからと虫刺されの薬のコーナーに直行するよりも、患部の状態を確認させて下さい

 お客様から成人の娘さんの虫刺されの相談を受け、スマホで撮った患部の写真を見せられると水疱になっていたため受診勧奨したけれど、病院に行けないというため水疱には殺菌成分や皮膚を修復する成分が入ってるから破かないようにとお話したうえで、刺激性のあるメントールが入っていないステロイド剤の『プレバリンα軟膏』を案内して、お買い上げいただいた。
 本当はステロイド剤は患部の免疫機能を落とすし皮膚の修復の邪魔をするから抗生物質の軟膏をと思ったのだけれど、まだ患部が痛むようだったので炎症を抑えるのを優先した次第。
 後で、『プレバリンα軟膏』にも殺菌成分が入っているけど、ステロイド剤と抗生剤を合わせた『クロマイP軟膏』の方が良かったかもと思ったり。
 お客様と会話をしながら、リアルタイムで色々と考えるのは案外と大変なのです(´・ω・`)
 お客様には、写真を撮っておくのは病院に行くさいにも良い事と伝えた。
 特に、毎日撮っておけば患部の変化が分かる。

 お客様からオデキの相談を受け、病院で処方された抗生剤と同じような薬をと要望されたため、抗生物質の『テラマイシン軟膏』と『ドルマイシン軟膏』を案内したところ、前者をお買い上げいただいた。
 さっきの虫刺されの件もあったので、患部が赤く炎症してる場合にとステロイド剤の入った『クロマイP軟膏』も紹介した。
 また、菌に対抗するためには体温を上げて免疫機能を活性化するのと、老廃物を回収し皮膚の材料を運ぶ血流を良くするために入浴をするようお話したところ、以前にも私から聞いていたようだ。
 ありゃん(^_^;)
 どうにも人の顔を覚えるのが苦手で……。
 お客様からは、お礼を言われたけれど。

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 若いお客様が『プチウナ』を購入されるさいに、虫刺されの薬にはランク分けがあることを伝え、虫除け対策をしているか尋ねるとしていないというため、虫刺されは痒みや腫れるだけでなく感染症を運んでくるのが怖いことをお話した。
 ランク分けとしては、4段階で考えた場合『プチウナ』や『ウナコーワクール』は下から2段目で、一番弱いのは『ムヒSクリーム』や『ポケムヒ』となり、下から3段目からはステロイド剤で『液体ムヒS』や『ウナコーワクールα』が、さらに強いのはステロイド剤自体のランクが上がって『ムヒアルファEX』や『ウナコーワエース』だから、それぞれの特徴が良く分からない場合には、棚の前で商品とニラメッコをしているより尋ねてもらった方が早い。
 そして虫除けスプレーは、薬剤を吸い込まないようにと体から離れた遠い場所から吹き付けているケースが多いようなので、吸い込むのが心配であれば、人間の皮膚は案外とバリア機能が高くて薬剤が浸透しないから、いっそ掌に出して体に塗るほうが吸い込まないで済むうえに効果的である。
 まぁ、虫除けの主成分として主流のディートは、虫と人間では神経の仕組みが違うので、吸い込んでも心配はそれほど要らないのだけど。
 ゴクゴクと飲む訳じゃなし。
 そうそう、皮膚のバリア機能が高いという点でいえば、処方内容が同じならばクリーム剤はそのバリアを破って浸透しやすいように調整されているから、液剤だと効果が弱いと感じる場合はクリーム剤に乗り換えたほうが良い。
 また、虫刺されの薬には軟膏タイプは無いが、患部を触りやすいとか服や皮膚同士が擦れる場所には、『プレバリン軟膏』や『フルコートf軟膏』などを使うと患部の保護ができる。
 ちなみに、虫刺されに『キンカン』は論外。
 いや、好きなら止めませんが、痒み止めも炎症を抑える成分も入っていなくて、灼熱感と冷感で神経を混乱させて痒みを気にさせないという内容だから、本当に腫れてしまっているようだと勧められません。
 虫に刺されたからと虫刺されのコーナーに直行するよりも、相談してもらったほうが適切な薬を案内できます。
 ……たぶん(;^ω^)

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