お客様から『イソプロピルアルコール』は新型コロナウイルスに効くかと質問されたので、効くとは言えるものの蒸発する力が強く皮膚の水分を奪ってしまい荒れてしまうから、手指の消毒用アルコールの代わりには勧められませんと答えた。
おそらく、価格が安いから使いたいと思い、しかし濃度が50%なのを心配したのだろう。
質問してもらえたことは良かったけれど、こういうとき大抵「効くかどうか」と訊かれることが多い。
でも、目的や用途が分からないと判断できないこともまた多いんである。
『イソプロピルアルコール』のパッケージには効能として「手指・皮膚の殺菌・消毒」と書いてあるが、同時に用法には「本液を脱脂綿、ガーゼ等に浸して患部に軽く塗ってください」と書いてあるように、直接的に手指に吹きかけるといった消毒用アルコールみたいな使い方はできない。
主成分のイソプロパノールの刺激は強いうえ、単純な毒性の比較としても消毒用アルコールより強いため、物品の殺菌・消毒に向いている。
掃除に使うにしても、長時間使用すると蒸発した成分で具合を悪くすることもあるから注意が必要。
お客様には、手指に使える商品が並んでいたら、厚生労働省の認可を受けている目安として、パッケージに「消毒」か「殺菌」と表記されている物を選ぶよう勧めた。
お客様から、モノモライに分包の『抗菌アイリス』で良いか尋ねられ、痒みは強くないことと、しょっちゅうはならないというため、瓶のタイプだと開封したら1ヶ月以内には使い切らなければならず、分包ならパッケージに記載されている期限まで使えることをお話して、お買い上げいただいた。
使用するさいには、最低でも1分、できれば5分は目を閉じた方が効果的と伝えたけれど「無理」との返事だった。
まぁ、5分は長いですよねぇ(;´∀`)
でも、抗菌成分が長く目に留まってくれないから、その5分が大事なのです。
お客様が『バンドエイドキズパワーパッド』を購入されるさいに、いつのどんな傷か確認したところ、擦り傷で昨日から使ってるとのことだった。
ホッε-(´∀`*)
お客様には、たまに日が経って瘡蓋(かさぶた)が出来てからも使う人がいるので確認させていただきました、と伝えた。
絆創膏などには情報提供する義務は無いとはいえ、それだけにどんな使い方をしているか確認しないと心配なんである。
代理の人が買いにいらしてヒアリングすると、病院を受診しなきゃならないレベルの怪我や火傷なんてケースが、本当にあるので。