常連のお客様から『パンシロン01プラス』と『第一三共胃腸薬』の比較を尋ねられたので、後者には血圧に影響するナトリウムが入ってないことを説明すると、何か病院から処方された薬を服用してるとのことだった。
主訴は胃もたれで、胃が疲れている場合に適応する『第一三共胃腸薬プラス』もう紹介したうえで、『第一三共胃腸薬』の方を、お買い上げいただいた。
本当は、処方されてる薬の確認のほうを先にするべきで、それからの購入を勧めるのだけれど、結局こうして買われることが多い。
お客様には、お薬手帳に成分表示は貼っておいて、担当医に報告するようお願いした。
昨日の日記に書いたような、胃もたれの原因が食べ過ぎとは限らないところまではお話できなかった。
お客様から『新ビオフェルミンS』を求められ、売り場を案内してから、納豆菌で乳酸菌を育てる『ザ・ガードコーワ整腸錠α3+』を紹介したところ、小学生と中学生の兄弟がお腹を壊しやすく、新型コロナウイルスが問題になってる中では病院には行きづらいためとのことで後者を購入された。
ただ、兄弟でも体質や起きている問題が異なる可能性をお話して、専門家の意見を聞くためにも病院の受診を勧めた。
それこそ新型コロナウイルス禍なので、大きな病気が隠れていたら早めに発見できたほうが良い。
病状が悪くなってからでは、対処が難しくなってしまう。
お客様が『正露丸糖衣A錠』をレジに持ってきたさいに、『正露丸』よりも生薬の種類が少ないことを伝えたところ興味を持たれたので、大幸薬品と他社製品でも内容が異なることを説明した。
糖衣錠は単に薬をコーティングして、あの独特の匂いを軽減しているのではなく、『正露丸』から抗炎症作用と鎮痙攣作用の2つの生薬を抜いているから、シクシクするような腹痛を伴う場合の効き目が弱いと考えられる。
また、胃腸にも味覚と嗅覚があり、あの匂いもまた効果のうちなのだ。
そして、本来の『正露丸』は下痢止めというよりも食中りに用いる薬で、食中りの場合には下痢をピタリと止めるのではなく、悪いモノは速く排泄した方が良く、生薬構成から見ても腸の働きを整えるようになっている。
しかし、『正露丸』を下痢止めとして使うニーズが多いことから、大幸薬品以外の製薬メーカーでは内臓の機能を低下させて下痢止め効果を発揮するロートエキスを加えている。
だから、目的によって『正露丸』と糖衣錠の使い分け、大幸薬品と他社製品の比較を検討する必要がある。
お客様は、主に冷たい物を飲みすぎたときに、家族みんなで使ってるというため、『胃苓湯』を紹介した。
そして、表に現れている症状は同じでも原因が異なっていたり、家族でも体質や年齢はもちろん生活スタイルが異なるため、使う薬を分けたほうが良いこともありますとお話したうえで、大幸薬品の『正露丸』をお買い上げいただいた。
お会計を終えてから、お客様から「初めて聞いた」「他の店で教えてくれなかった」と胃われたので、情報提供しようとしてもいきなり怒り出す人や急いでるからと嫌がられるケースもあるため、尋ねられないとなかなか言い出しづらいことを伝えた。