お客様が『ボルタレンローション』を購入されるさいに服用している薬があるか尋ねたところ、降圧剤を使ってるようだが薬の内容を覚えておらず、他のお客様をお待たせていたため担当医に報告することと、お薬手帳に手帳に成分表示を貼ることだけをお願いした。
先に相談してもらえれば、もう少し詳しくヒアリングできたのだけれど。
ジクロフェナクトリウム製剤は鎮痛効果も浸透力も高くて、血液中にも入っていくから使ってる薬や持病の確認が欠かせない。
しかも、副作用として光過敏症が現れることもある。
この光過敏症は、薬を貼ったり塗ったりした場所だけ太陽に当てなければ良いというものではなく、使っていない身体の場所でも陽の光に反応してかぶれてしまうケースもある。
成分が、血液で全身に運ばれるからだ。
それらのリスクを理解したうえでお客様が選んだのか、超能力で心を読むなんて芸当ができない以上、対話する以外に確認する方法は無いんである。
やや高齢のお客様が『ボルタレンテープ』をレジに持ってきたけれど、鎮痛剤としては強めなことを伝えると主訴は肩こりというから薬のランクを落としても良さそうと思いながら、何か服用している薬があるか尋ねると、透析を受けているというためフェルビナク製剤の『フェイタス5.0』に変更となった。
いや、鎮痛効果は低くなるもののフェルビナクだって浸透力はありますからね、他の薬との組み合わせや持病との影響は気をつけなければならないのは同じ。
お客様からは「聞いてみて良かったわ」と言われたけれど、訊かれていませんよ(^_^;)
お薬手帳は、こうして市販薬を買うときにも必要だし、出先で事故に遭ったら救命処置の情報源にもなるうえ、大規模災害で避難生活になったら特例で医師の診察を受けずに薬を貰えるので、普段から持ち歩いた方が良いことをお話した。
やや高齢のお客様から湿布薬を求められ売り場を案内したけれど、主訴は親指が腫れて曲がらないとのことで、一年ほど前に仕事で何か薬品に触れて腫れてしまい、病院では3ヶ月ほどで治ると言われて、一時は回復したもののまた腫れてきたという。
病院にはそれから行っていないというため、受診勧奨したうえで『ボルタレンEX液』をお使いいただくことになった。
なんでも、医師からは水を抜く手術を提案され、仕事に差し支えるからと断ったそうだ。
いや、それは放置しちゃ駄目なヤツじゃないですか(;´Д`)
仕事どころか、生活に差し支えるかもしれませんし、医師とも勤め先とも良く話し合って下さいな。