寝ているときの喉の乾燥感に、殺菌系のスプレーは適しません

 子供を連れたお客様が『のどスプレー』をレジに持ってきたけれど、殺菌系であることを伝えヒアリングすると、寝ている時の喉の乾燥感に使うつもりというため、刺激性があり適さないことと殺菌しすぎると身体を守る菌まで倒してしまい無防備になるデメリットを説明した。
 喉を潤す『ストナ去たんカプセル』と上半身に保水する『麦門冬湯』を紹介したうえで、枕元に飲み水を置くことを勧めた。
 スプレーを使うのであれば、抗炎症のアズレン製剤か、薬ではないマウスウォッシュをと提案したところ、お帰りになった。
 子供に関心を持ってもらえなかったのが残念。

 お客様から口内炎の薬を求められ、症状が激しい場合に適応するステロイド剤でミント味の付いた『口内炎軟膏大正クイックケア』と、炎症を抑える効果は落ちるアズレン製剤の『サトウ口内軟膏』の他に、症状がもう落ち着いてきている場合の殺菌と患部の修復を行なう『口内炎軟膏大正A』を案内したところ、患者は3歳の子供で、ミント味が苦手とのこと。
 転んで口の中を切ったようだというため、ステロイド剤で甘味のみの『オルテクサー軟膏』を勧め、お買い上げいただいた。
 お風呂には入ってるそうなので、修復する材料を運ぶ血流のために良い事と伝えた。
 身体の方は炎症させることで、患部を修復したりウイルスなどと戦う免疫機能を活性化させたいという理由があるから、冷たい物を飲食すると「もっと炎症しなきゃ」と頑張ってしまうため、患部にしみない程度には温かい物をともお話した。
 体温を調節するセンサーの働きは腸が担っているから、お腹周りを厚着するのも良い。
 身体に、無理に炎症させる必要が無いことを教えてあげるのだ。

 やや高齢のお客様から目薬の場所を尋ねられ案内すると、目がゴロゴロするというため自然に治るかもしれないとお話したうえで、価格の安い『スマイル40EX』と、疲れ目に病院で処方されるビタミンB12製剤の『ソフトサンティアひとみストレッチ』を紹介すると、首を傾げられたけれど前者をお買い上げとなった。

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