夫婦のお客様が『メンソレータムAD』を一つとリップクリームをたくさん購入されるので、唇の乾燥などの症状は胃炎などが起きていて体内の乾燥も原因と考えられることと、冬場は体が熱を出そうと頑張ってしまい、結果として内臓や唇を乾燥させてしまうことをお話した。
興味を持っていただけたようで、温かく柔らかい食事をし、入浴したら下半身の厚着が唇にも良いことを説明した。
それこそ、冬の鍋物は理に適っていることを伝えた。
夫婦のお客様が来店し、奥さんが口唇ヘルペスとの薬でことも薬を求められ、薬剤師がいない店舗のため置いていないことを答えたうえで、病院を受診した事があるか尋ねると、以前に症状が起きた時も本当に口唇ヘルペスだったから不明というため、良く分かっていないようだった。
薬剤師のいる店なら口唇ヘルペスの薬を取り扱っているが、ウイルスが原因の疾患だから病院を受診して診断されたことが無いと、販売してもらえないケースも考えられる。
ご主人から合う薬を何でもと言われ、とりあえず炎症を抑えるのと皮膚の修復成分の入っている『メディカルリップメントール』と『モアリップ』を案内したところ、前者をお買い上げいただいた。
そして、口に起きてる症状は胃でも起きてると考えられることと、寒いから炎症が強まっている面もあるため、身体に無理に熱を出す必要が無いことを教えるために、温かく消化に良い食事をするよう伝えた。
お客様から受験を控えた15歳の子供が、てんかんがあり、『リポビタンゼリー』を飲ませて良いか相談を受け、通院はしているものの薬は使っておらず、他にカフェインを含む物は日常的に飲んでいないそうなので、特に問題は無いとお話してお買い上げいただいた。
そして、勉強にはカロリーオフより糖分の入っている物をと勧めた。
脳が働くためには、糖分が必要なので。
また、子供がニキビに何が薬を塗っているそうだが銘柄は不明で、病院に行きたがらないとのことだった。
ニキビの仕組みを説明し、漢方薬の『清上防風湯』を紹介したうえで、本人に調べさせてみるよう勧めた。
保険の適用薬だから、親から病院に行くように云われるのは嫌がる年頃だろうけど、自分が調べて必要だと思えば受診するかもしれない。
ニキビは、食中毒を起こす黄色ブドウ球菌などの活動を抑制してくれるアクネ菌が、皮脂を好んで食べるため、皮膚が荒れて窪んだところに溜まった皮脂に集まり炎症を起こしてしまう。
そして、成長期には皮膚の成長速度が各所で異なるので、皮膚が荒れていなくても皮脂が溜まる場所ができてしまい、ニキビになりやすい。
だからといって、アクネ菌を退治しようと洗顔しすぎると身体を守る菌まで追い出してしまい肌が荒れやすくなるので、石鹸や洗顔料を泡立てて皮膚に乗せれば汚れは泡に吸い寄せられるから、こすらずにそのまま洗い流すだけで充分。
大事なのは、患部でアクネ菌を元気に暴れさせないことと、手で触ったりして刺激しないように『ワセリン』などで保護すること。
塗り薬は、成長期には『クレアラシル』などの炎症を抑える物を、青年期以降の大人ニキビには『ペアアクネクリームW』があるものの、医療用にしか無い薬もあるため、やはり病院を受診して治療方針を医師と相談するのが良い。
くれぐれも、ネットで薬の使用感だけを参考にしないように。
特に、抗生物質の塗り薬が効くという情報があるけれど、先にも書いたようにアクネ菌は食中毒を防ぎ、身体を守ってくれる菌の一種だから、他の菌ともども倒してしまうような乱暴なやり方は勧められない。